Kobayashi Kanae

小林佳苗

司法書士法人E2コンサルタンツ 代表社員 https://www.e2consultants.jp/

略歴

東京理科大学理工学部建築学科卒業後、一級建築士を取得。建築設計監理、不動産開発等の建築関連業務を10年以上経験。
2013年司法書士試験合格。その後三井住友信託銀行に入行し、主に不動産アドバイザリーチームにて、企業や投資家に対する不動産の有効活用、証券化等の提案を実施。2020年7月に独立を目指し退社。都内の司法書士事務所での実務経験を経て、2021年8月現事務所を開業。

現在の仕事についた経緯

元々、定年退職せずに長く働きたいという想いがあり、民間企業に勤めていた頃からいずれは独立開業をと考えていました。司法書士試験合格後も金融機関で不動産関連の仕事をしていましたが、コロナを機に人生プランを見つめ直し、持っている資格を活かして脱サラ開業することにしました。

仕事へのこだわり

事務所名であるE2は、exact(正確)&efficient(効率的)と、愛聴するテクノ/ハウスの名盤、マニュエル・ゲッチングの「E2-E4」のアルバムタイトルから命名しました。この1曲60分の、淡々と繰り返される精緻なマシン・シーケンスにエモーショナルなギターが重なる心地よいサウンドが、自分にとっての理想の業務スタイルかもしれません。
私の社会人人生は、民間企業の組織のルールの中で働いてきた期間が圧倒的に長い。なので、司法書士業界では当たり前とされてきた長年の慣習や決まり事に疑問を持つことも多いです。その異業種での経験や、理系出身の合理的マインドを大切にして、業務の精度向上や効率化を図りたいと考えています。
特に力を入れているのがヒューマンエラーの防止。登記業務においては書類作成の自動化により時間短縮と入力ミスの防止を図っています。半面、人間が指さし確認しなければならない部分については、元設計職の細かさで細部まで徹底したチェックを行っています。
今後の課題は業務品質の均一化。スタッフ向けに業務マニュアルを作成し、事務所の業務フローを見える化しましたが、これをどのように浸透させるかについては未だ道半ばです。
目先の仕事に追われて毎日必死な状況では、ミスも起こるし進歩もない。いかに日常業務を合理的・安定的に回し、中長期目標に取り組む余裕を生み出せるか、日々模索しています。
私の目標は、これまでの仕事での経験を活かし、金融や不動産証券化分野に進出することです。まだ開業して間もなくマンパワーも少ないため実現までの道のりは長いと思いますが、目標を失わないようこれからも常に勉強を続け、自分自身をアップデートし続けたいと思います。

若者へのメッセージ

上の世代の人達が、昔は良かったと言って、自分達が若い頃の価値観を押し付けてくるかもしれません。でも、これは私の個人的な見解ですが、昔は全然良くなかった。特に女性は、働く中で嫌な思いをすることが沢山ありました。だから、今は本当にいい時代になったと思います。
これから社会に出る若い人達は、自分の軸をしっかりと持って、より良い社会を築いていって欲しいです。