日本大学理工学部卒業後、入社した総合建築会社で建築不動産のノウハウを学ぶ。トップセールス・エリア責任者などを務め29歳で勤務先が倒産。その後、スカウトされた建築会社にて入社3か月で県外支店を立上げ、執行役員、系列会社社長を歴任。2015年に独立し、住宅不動産業を主力とする株式会社プラザセレクトを創業。「生活総合支援企業」を創ることを目的に、生活に関わる事業で地域を豊かにすることを目指して経営している。
著書に『楽しく生きよう よく遊び よく働け 想いを形にする仕事術』(現代書林)、『AMBITION FIRSTやりたいことから始めよう ゼロ→イチを築くビジネス思考』(日本ビジネス出版)がある。
略歴
現在の仕事についた経緯
社会への一歩目は、就活中に出会った企業に惚れ込んで入社したことでした。もともと現場監督志望で入社したのですが、最初の配属が営業で、そこから自分でも思いもよらぬ“営業として生きるビジネス人生”になりました。
もともと独立志向も強く会社員は40歳までと決めていたので、それまでに実績と経験を積み、自分が起業した時にはどんな会社を創ろうかとアンテナを張りながら会社員生活を送っていました。そのおかげか、若くして多くの経験をするチャンスを得られたと思います。
そんな会社員時代に、住宅、土地活用、不動産の経験だけでなく会社経営全般のことを学び、自分が理想とする会社の実現を実行に移すべく起業して今に至ります。
仕事へのこだわり
「表層にとらわれず本質を探ること」と「すべてをシンプルにすること」を新人時代から経営者となった今でも仕事で大事なことと捉えています。
「本質を探る」とはとても難しいことですが「なぜ?」を常に頭に描くようにして仕事をしています。うまくいった時も問題が起きた時も、その事象がなぜ起きたのか根本原因が何かを探るようにしています。そうしているうちに原理原則のようなものが自分や組織に定着していき、本当に大事なこと、本質が見えてくると考えています。
「シンプルにすること」については、人はいろんなことを複雑化してしまう傾向があります。その結果余計なことを考えたり、余計な仕事が増えてしまいます。すると大事なことに使う時間が減ってストレスも増えます。だからやっていることの目的を明確にして、それをぶらさずに最短でその目的を実現できる方法を既成概念にとらわれず判断するようにしています。
またこだわりというより、仕事を楽しみ、仕事に誇りを持つことは仕事をする基本姿勢だと思っています。そのためにも仕事を通して「誰かのお役に立つこと」は重要です。お客様、社員同士、ビジネスパートナー、かかわる人から出会ってよかったと喜んでもらえる仕事を心がけています。
若者へのメッセージ
やってみたいことがあったらやってみましょう。何事もやってみないとわからないからです。やってみることで自分が知らなかった世界を知ることができます。失敗するかも…といったネガティブな感情よりも、どんな結果でも行動したことで経験値が増え、それが自分の成長に繋がるというポジティブな思考で挑戦するのがいいのではないかと思います。
もし自分にはやりたいことがないなら、やりたいことをやっている人にくっついて一緒にやってみるのもいいと思います。そういう人と時間と空間を共にしていたらきっと自分も前向きになって新しい世界が見えてきますから。
そして行動することで見えてくることがあります。良い環境にいれば良い経験値が増えるので自分の身を置く環境を大事にして、一つ一つ目の前のやるべきことをやり、小さな成功体験を積み重ねることをおすすめします。私は自分の経験からそうやっている過程で自分にとっての大事な何かにいつか出会えると信じています。