専門学校卒業後、バックパッカーとして1年海外へ。帰国後、アパレル会社に就職。その後TV・CMなどのスタイリストとして活動。2018年に社団法人を設立し、5000人規模のイベントを開催する。現在は、イベントプランナー、和装スタイリスト、ファッションショー企画、モデル請負として活躍中。
略歴
現在の仕事についた経緯
結婚をしてまもなく難病を発病し、何度も流産を繰り返して念願の娘を出産しました。その娘に節目節目で着物を着せたいという強い思いから、着付けを習ったことで和装を好きになり、和装にのめり込んでいきました。
その後、スタイリストとして活動している中で、和装文化の衰退、鹿児島の伝統工芸である大島紬の衰退を知りました。若者や和装に興味のない人に和装を知ってもらい、身近に感じ、気軽に着てもらいたいと強く思うようになり、誰もが簡単にカジュアルに着れる和装(NEO和装)を提案。知ってもらうきっかけ作りとして様々なイベントを開催し、ファッションショー等を通じてNEO和装を披露させていただいています。
現在は、イベントプロデュース、着付けレッスン等などを開催し、更なる和装文化を広めるきっかけ作りをしています。
仕事へのこだわり
独身時代、バックパッカーで様々な国に行き、沢山の人や文化に触れてきました。旅の途中では、多くの困難に見舞われました。メキシコ滞在中にお金を盗まれ、治安が悪いと知りながら屋外のバス停で野宿をした際には、近くのお店の方が心配してパンと飲み物をくださりました。イタリアに行く飛行機の中では体調不良になり、意識がなくなって、たまたま隣の席にいた日本人の方にとても親切にしていただきました。他にも数えきれないほどの沢山の経験をしましたが、道中、心ある沢山の親切な方々に助けていただきながら、何とか無事に世界を周って日本に帰ることができました。
その後も、大病を発病したり、人間関係において幾多の様々な困難がありましたが、それらの困難な出来事があったからこそ、素晴らしい方々と最高の出逢いができたのだと実感しており、すべての出来事に感謝しかありません。
仕事においてもこれらの経験を踏まえ、すべての出来事には意味があり、良いことも悪いことも目の前で起きる出来事すべてに感謝することを常に意識しています。
和装は日本が誇る伝統文化ですが、和装の衰退が顕著となっています。さらに伝統技術者の高齢化に伴う後継者不足の問題など、伝統継承が途絶えてしまうのではないかと危ぶまれている現実があります。私は、スタイリストの観点から、若い世代の方にも和装を楽しんでもらえるような提案を考え、日本の和装の魅力を世界に発信していくことにより、伝統工芸の振興に貢献していきたいと考えて活動しています。
また、新型コロナウイルスにより飲食店を含む沢山の方々に様々な影響が出て、街から元気がなくなったと感じた時、私に出来ることは何か、街を活性化させるためにはどうしたらよいかを考え、和装の力を使って街を巻き込んだイベントを開催しました。
ワクワクする未来を描き、何事にも感謝の気持ちを持って、継続することを心掛けながら日々取組んでいます。
若者へのメッセージ
人生は自分が想定しえない出来事が起こるものです。まさかバックパッカーでの旅の途中、所持金を半分盗まれるとは思いもしませんでした。結婚してすぐに難病を発病することになるとは思いもしませんでした。そして、和装を広める活動や街を巻き込み5000人規模のイベントを開催できるなんて、考えもしませんでした。
今では、苦しかったこと全てに意味があり、とても有難い出来事だったのだと感じています。お陰様で現在は、いろんな活動をすることができ、充実した日々を送らせてもらっています。
それは、日々、目の前の出来事に一生懸命に取組み、継続し、出逢う全ての人に感謝することを心掛けているからだと思っています。誰かに何かをしてもらおうと考えるのではなく、自分自身で今日から出来ることに目を向けることです。
是非、いろんなことにチャレンジし、沢山の出逢いを見つけてください。