慶應義塾大学大学院理工学研究科修了。モルガン・スタンレー証券に入社し、その後UBS証券等欧米の外資系証券会社にて22年に渡り商品開発業務に従事。
直近では、メリルリンチ日本証券及びクレディ・アグリコル証券にて金融商品開発部長(マネージングディレクター)を歴任。2019年、貸付型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)プラットフォーム運営会社であるアバンダンティアキャピタル株式会社を創業。
略歴
現在の仕事についた経緯
投資銀行で勤務していた際、法人のお客様は様々な資産運用に関するサービスや投資商品の提案を受けていた一方で、個人の方に対しては、提供できるサービスや投資商品の種類が限定的と感じておりました。
例えば、投資というと株式、為替、暗号資産などが一般的ですが、いずれも値動きが激しく、なかなか専業投資家ではない個人の方には手が出しづらいと思われます。他方、値動きの無い投資となると銀行預金等に限定されますが現状利回りが低いのが悩ましいところです。
そこでその中間のリスク特性、ミドルリスク・ミドルリターンの投資商品を個人投資家に提供することが必要であると考えました。
また、開発型のプロジェクトや新規事業分野など、事業性があっても既存の金融機関からは借入ができないという相談を企業から受ける機会も多くありました。
その2つのニーズを解決する手段として、貸付型クラウドファンディングの仕組みは非常に相性がよいため、このサービスを立ち上げて資本市場のギャップを埋めたいと考えたのが設立のきっかけです。
仕事へのこだわり
金融や投資は知識や経験の差が出やすく、また情報の非対称が発生しやすい分野と言えます。その為、その差を埋める事が非常に重要であると考えており、常に透明性を大事に仕事をしてきました。顧客に正しい情報、考え方等を伝えることが第一であると思っています。
また金融は専門的な内容や言葉が多いこともあるため、なかなか理解が難しい局面もありますが、それらを噛み砕き、なるべく分かりやすく伝える事も重要だと思っており、常にお客様がきちんと理解ができるかどうかを考えながら仕事を進めてきました。
また「行動」に移す事が非常に大事だと思っております。よく物事に対して批評をするものの、そこにある問題を解決しようとせず、そのまま放置する人達も多いと感じています。
そのような状況にならないため、常に物事に接する際はポジティブに捉える事を意識しており、問題があるようであれば批判・非難するのではなく、それを解決するためにはどのようにすれば良いかを考えたり議論したりするように心がけております。
若者へのメッセージ
現在は昔に比べて情報量が圧倒的に多い環境だと思います。その為、自分が行動を起こす前から結論を導き出してしまい、結果としてコメントだけするものの動かない事も多いかもしれません。
どんな事も100%という事にはならないケースが多い中、失敗を恐れずに色々なことにチャレンジして欲しいと思っています。
また自分の事だけを考えず、他人の事を気遣って生活をして欲しいと思っています。万が一チャレンジした結果が失敗だったとしても、それまでに他人を思いやって行動をしていれば、その人達がその局面で助けてくれるはずです。