Konakamura Masakazu

小中村 政一

株式会社プロサングエエンターテイメント スポーツフォトグラファー https://konakamura.com/

略歴

神戸弘陵学園高等学校卒業後、北海道門別クローバーファームにて競走馬の育成騎乗員として就職。2年半の騎乗員経験の後、20歳でIT関連企業へ転職。25歳で中国での語学留学を一年経験して、上海にて起業。1年後日本で一部上場会社(不動産デベロッパー)から誘いを受けて27歳で帰国、転職を行い、北九州小倉にてタワーマンションプロジェクトに携わる。29歳の時リーマンショックにてリストラ。30歳の誕生日に再び起業し、現在に至る。

現在の仕事についた経緯

リーマンショック後、半年間色々と考える時間を持ち、その時に10年継続して物事を続けることの難しさを実感しました。自分自身が10年続けていることは何かを考えていた時に、カメラだと気付きました。小学校低学年の頃は鉄道を撮影したり、中学生の頃は自宅近くにある阪神競馬場で競走馬の撮影をしたりしていて、10年どころか20年以上継続していました。
最初は、カメラの仕事に興味が湧くというよりかは、20年以上カメラを使い続けている自分に興味が湧き、この仕事なら続けられるだろうと考えカメラマンを目指すことにしました。
飽き性な自分が無意識に20年続いていたカメラの世界で、頂点を目指すことを選択しました。

仕事へのこだわり

常にプロ意識を持って、仕事はもちろん普段から行動をするように心がけております。
好きな仕事をさせてもらっている以上、プロとして世界でどれだけ通用するかを試し、世界中のスポーツカメラマンの中でトップを目指すということを目標に掲げました。
私は常に結果を求められるアスリートを撮影しているということで、私自身も常に結果を求められるべきだと思っていますし、そうでなければ世界では通用しないと考えています。
一分一秒の世界を一枚で表現する為、撮れ漏れは許されません。究極を追求し続けなければ世界には通用しません。
毎日毎日そのプレッシャーと恐怖に押しつぶされそうになっても、命を賭けて試合に挑むアスリートの傍で、その瞬間に立ち会う為に日々自分と向き合い続けています。
スポーツ写真は通常撮れ漏れがあってはいけないので連写撮影を行うのですが、私のスタイルは一発撮りで撮影を行うことです。スポーツ写真はスタジオ撮影などとは違い、被写体にポーズなどの注文をできるわけではありません。
私は試合前に選手の特徴やチームの状況など、データ分析からスタイルまですべて研究を行い、どんな写真を撮影するかを決めて、撮影に挑みます。ですので試合に挑むまでの時間を大切にして、撮りたい理想の写真をどの様にしてどの場所で撮るのが最適かをリサーチします。
特に代表戦になると、選手は国を背負っているわけですし通常の試合とは訳が違います。国を背負うということがどんな意味を持つか、そしてどんな気持ちかを理解しているカメラマンしか、その国の選手を撮る資格はないと私は考えています。
だからこそ私は海外遠征をする時や自分の中で大切な試合には必ず日の丸をつけて挑みます。
ほとんどの代表選手が、幼少期からそのスポーツに時間を使って、友達と遊ぶ時間、家族と過ごす時間、全てを犠牲にして手に入れた代表という切符。カメラマンもその気持ちを少しでも理解したうえで撮影に挑まなければ本当の姿は写せないと考えています。
そして撮られる選手自身が、私に撮ってもらいたいと思って頂けるカメラマンであり続けたいという信念のもと、撮影し続けています。
そしてフリーのカメラマンで活動するということは非常に費用がかかり、スポンサー様も必要です。現在は20社程度契約していただき、皆様に支えていただいております。
カメラマンは本人が世に出るわけではなく、作品が世に出るので、最初はスポンサー企業様へ説明し、理解していただくことが難しかったです。しかし、ありがたいことに今は理解していただける企業様が多く、たくさんのご協力をいただいております。
その分結果を求められていますが、結果を出して喜んでいただけることが何より私自身の喜びでもあります。
今後も応援していただける企業様と共に、世界で活躍できるカメラマンの育成とアスリートの支援を含め、撮影活動をしていきたいと思います。

若者へのメッセージ

夢や、挑戦したいことがあるのであれば、挑戦し続けてもらいたいです。
特に20代の方には世界中を見てもらいたいです。幸い日本のパスポートは世界で一番信用があり、行きたい国はどこへでも行けます。
お金で解決できる夢は借金をしてでもすぐに叶えるべきだと考えます。世の中で一番説得が簡単な親へのプレゼンが成功しなければ、この先誰も説得することができません。
若い時に経験をする成功体験は自信と見識を広げます。何よりその経験が、生きていく上で一生物になるということ、日本の常識が世界の常識でないということも体験・経験してもらいたいです。
また、夢は色々な方に語るべきです。世の中ほとんどの方が夢を叶えた経験がありません。すなわち夢の叶え方を知らない人ばかりです。そんな人の言うことを聞く必要は全くありません。だって夢を叶えたことがないのだから。
夢を大切に、必ず叶えられると信じて、自分自身が自分自身の一番のファンであり続けてもらいたいです。
その夢が叶う可能性が1%でもあるのであれば100回行動すれば叶います。100回やってください。0.1%なら1000回やってください。
そして否定的な考えや足を引っ張る人とは関わらなくて良いです。自分の夢を叶えることだけに時間を使ってください。
常に世界を見続けてください。世界中に友達を作ってください。大きな壁にぶち当たった時は、色々な人に「助けて」と一言を言ってください。
それでも助けてくれる人がいなければ、私に助けを求めてください。私ができる最大限の努力をしましょう!
最後に日本人に生まれたことを誇りに感じて生きてもらえれば嬉しいです。なぜなら世界で一番信用のある国になれたのは先人の方々が築き上げた信用があるからです。
夢は見るものではない!叶えるものです。