前職で総合商社に勤めていた際にスポーツ事業部に配属され、アマチュアアスリートのトータルサポートを行うことになったのですが、アスリート達が置かれている環境があまりに劣悪であったことに衝撃を受けました。
たとえば、住まいとなる寮が非常に老朽化していたり、8畳の部屋に4人もの学生が詰め込まれていたり、提供される食事がそもそも美味しくない、満足な量が食べられないなどといった状況で、重要な成長過程の時期をこのような環境下で過ごすことは、アスリート以前の問題だと危機感を持ちました。
一昔前のスポーツ業界は、学校側や監督陣の競技における業績がとにかく重視されていた傾向にありましたが、近年はアスリートが日々生活をする環境や食の問題などにも意識が高まってきたこともあり、私も業界に変革をもたらすための一翼を担おうと、30歳のときに独立開業し、現在に至っています。

現在の仕事についた経緯
仕事へのこだわり
弊社は高校生や大学生のアマチュアアスリートを対象に、衣食住に関わるサービスを提供しているのですが、「すべてはアスリートと共に」という経営理念のもと、学生達に決して上から目線になることなく、肩を組んで共に成長していけるような関係作りを心掛けています。
また、経営者としては公言実行を重視しており、臆することなく目標を掲げ、そのゴールに向かって精力的に行動する、達成するという姿勢を常に大切にしています。
目標を公言することは、それを耳にした人の期待を背負うことでもあり、だからこそ躊躇してしまう部分もありますが、会社のトップである以上、皆に方向性を示し、一心に努力する姿勢を見せることが重要だと捉えています。
今後の目標
創業当時は、学校側にセールスを行うことでサポート先を開拓する流れを取っていましたが、設立5年目を迎えた現在は、監督陣の口コミによる波及でご縁を頂けるようになり、現状10校、約500人のアスリートをサポートさせて頂いています。
しかし、およそ200万人以上のアマチュアアスリートが存在すると言われる中で、このような数字は氷山の一角でしかなく、まだまだ辛い環境下に置かれているアスリートの方が圧倒的に多い現状となっています。
監督陣や学校側においても、アマチュアアスリート達の環境問題については把握しているものの、50人、100人といった規模の学生達を管理し、各個人に適切なサポートを与えようとすれば、一体何から着手すべきかわからないのが実際のところだと思います。
そこで、アスリートへのサポート事業に特化している弊社のような企業をご活用頂くことで、私達が1人でも多くのアスリートを救い出し、各競技において最大限のポテンシャルを発揮してもらえるよう、最適な環境を提案・提供していきたいと考えています。
そのためには弊社自身も成長を続けながら、サービスの拡大へ向けて精力的に行動していきたい所存です。
また、歴史の浅い会社ということもあり、内部環境が整備しきれていない部分も多いため、財務、労務を含めたさまざまな管理面も今後強化していきたいと考えています。
若者へのメッセージ
やはり若いうちに、その年齢ならではのエネルギッシュな活動や、精力的なチャレンジをどんどんとして頂きたいなと思います。失敗が怖くて挑戦できないという方もいると思いますが、失敗を失敗と捉えるのか、それとも学びと捉えるのかは自分次第です。
したがって、挑戦の先には成功か学びしかないと捉えられるようになれば、どんな形の挑戦であっても、自分自身の成長の糧になっていくのではないでしょうか。
私自身、チャレンジを経て現在の事業に至っていますので、ぜひ皆さんにもさまざまなことに恐れず取り組んで頂きたいと思います。