Toyama Hideyuki

外山英之

株式会社サンエーコーポレーション 代表取締役 http://sanei2614.com/

略歴

大学卒業後、大手アパレルメーカーに入社。
その後も大手アパレルメーカー2社で販売職や営業職で経験。
34才でオーダースーツを扱う会社に入社し、経験を積み、2017年に独立。サンエーコーポレーションを創業。
2022年3月に法人化し、自社ブランド開発に力を注ぐ。

現在の仕事についた経緯

学生時代から洋服が好きでファッション業界に入りました。専門店や百貨店での販売、百貨店や量販店の営業など様々な経験をしました。
東京でアパレルメーカーの営業職に従事していた時に、東北地方の百貨店を担当しており、多くの取引先百貨店が業績不振で閉店していくのを目の当たりにしました。地方が衰退していく現実を見て危機感を覚えましたが、自分の力では何も出来ず無力感を覚えました。
その後、自分の務めていた会社もリーマンショックで倒産し、東日本大震災などもあり、益々厳しい状況になってきていると感じました。全国的にも都市部と地方の格差が広がってきている社会問題を少しでも解決したいとの思いで、自分の得意分野でもあるオーダースーツやアパレル事業で活性化したいと考え、起業しました。

仕事へのこだわり

好きな事を仕事にしたいと思いファッション業界に入りましたが、今でも仕事に対する想いは変わっておりません。仕事を通じてどんな社会貢献が出来るかが1番大事だと考えております。
起業するときに掲げた経営理念は、「日本製品を通じて持続的に地域経済と繊維業界の発展に貢献します」です。
具体的に言うと、繊維業界で働く人(糸、生地、縫製、卸、小売)など川上~川下まで繫がっている業界を活性化するために、地方に点在する会社に仕事を依頼して、地方で販売する。そうする事により売り上げが上がり、雇用が生まれ、税収も増え、潤いが生まれる。この流れを持続的に行い活性化する。そして全ての人がウィンウィンの関係になる。そしてその先に海外展開が出来れば、結果的に日本という国全体がプラスに働くという考えです。
繊維業界の中のひとつのカテゴリーであるオーダースーツ業界が近年伸びておりますが、売る側の知識、経験、技術が足りないと感じております。10数年前までの衰退していく斜陽産業になる事への危機感もあり、自分が業界の先頭に立ち、引っ張って行きたいと考え、現在国内唯一のオーバーマイスターという資格を取得しました。そして業界の更なる活性化をしたいと考えております。

若者へのメッセージ

まずは好きな事は何かを考え、そこから仕事に出来る事があればチャレンジした方が良いと思います。安定や収入などを気にするのは逆に可能性を狭めてしまう場合もあります。そもそも昔と今は社会状況が全く違い、今後も社会は変わり続けて価値観など変わる可能性が高いと思います。
仕事を通じて何で社会に貢献したいか?
何が出来るかは経験を積むうちに見つかる事がありますが、夢でも構わないので目標が一つ見つかると日々の生活の行動が変わると思います。
メジャーリーガーの大谷選手が高校時代に作った夢実現シートを私も書きましたが、具体的な行動が見えると自分と向き合う時間にもなります。確かに大変ではありますが、目標を見つけて具体的な行動目標を書いて、後は行動してみる。トライアンドエラーを繰り返しながら諦めずに夢を追い求める。よく耳にする話かも知れませんが、いつか人生を終える時に結果がどうであれ「やりきった」と言えるようになって欲しいです。