Suzuki Kenichiro

鈴木 健一郎

株式会社Loazur 代表取締役 兼 院長 https://loazur.co.jp/

略歴

大学卒業後、大学病院にて研修、内分泌代謝糖尿病科を専門として総合病院にて勤務。予防医学を学ぶため都内の複数のクリニックで勤務。その傍ら、予防医学をもっと身近で手軽なものとして日本に広めるため、株式会社ロアズールを設立。2022年より再生医療専門クリニックRe Clinic Ginza 院長に就任。

現在の仕事についた経緯

両親が医師という職業であることもありますが、私は医師になることに関して迷いは特にありませんでした。
ここでは詳しくはお伝えしませんが、私は高校生の時に人生ですべきことについて考える機会があり、その際に人と環境のために役立つことをしたいと決意していたため、そのニーズに医師は合っていました。
内科医として診療をする中で、今の日本には予防医療が最も必要で、その普及が社会を良くするための一番の方法と考えるようになりました。
予防医療により人はより充実した人生を、社会は医療費の軽減と労働力の確保が可能となり、経済は新しい市場を作ることが可能だと考えています。
予防医療を広く社会に広めるために2020年に株式会社ロアズールを設立し、2022年4月からはRe Clinic Ginza Directorとして再生・予防医療を実践しています。

仕事へのこだわり

何より、その人に必要な正しい知識と医療を提供したいと考えています。
研修医時代は、与えられた雑務の中、診断と治療に関してエビデンスの重要性をもとに、多くの調べごとをして何が最も確からしいのか、ということを追う日々でした。

現在、明らかになっている疾患に関しては多くの研究者や医師などが日夜研究を重ね、エビデンスというものが作られ、その元で保険診療内での治療がされています。
逆に老化や動脈硬化といった加齢に伴う変化は、疾患でなく自然な変化としてこれまでアプローチされてこなかった領域であり、昨今になりようやく注目され研究が進んできました。NMNや幹細胞上澄液など、これらの変化に対抗する手段が見えてきました。
予防医療に最たるものとしてAnti-Aging(抗加齢)治療が可能になってきたのです。

幸いにして、私は多くの素晴らしい協力者と大きな医療機関からのサポートを受けることができるようになり、これまではエビデンスを探して追う私ではありましたが、この領域においては、エビデンスを確立する役割を担っていると感じております。
私のクリニックでは、この新しいAnti-Agingという領域を発展させるべく、最先端かつ安全性の高いサポートと治療を、疾患を持つ・持たないに関わらず全ての人に享受してもらいたいと考えています。また会社の活動としては、ITや商品開発をうまく駆使しながらクリニックに来院が難しい方にもできる老化予防の手段を提供していきたいと考えています。

若者へのメッセージ

「実現したいものを追求して、人を巻き込む」
シンプルですが、資金も技術も経験も十分でなかった私が起業するためにしたことはこれに尽きると思います。
私のように専門的な職業で、それ以外の知識をあまり持ち合わせてない場合は、特に人を巻き込むことが重要です。

私の会社設立に携わってくれた方は、もともと会食で知り合った経営者で、私の実現したいことに共感してくれ、経営のイロハを教えてくださり、今も支えてくれています。
この関係も、ただなんとなくいいなと思ったアイディアを、自分なりにビジネスモデルとして具体化させ、その人に話したことで始まりました。おそらく、ただアイディアで終わってしまっていた場合は、「それいいね!」で終わって今に至っていないでしょう。
自分なりにできる限り詰めることによって伝わる本気度が変わり、相手から引き出せる対応が変化すると思います。

もう一つ、「ミニマムでいいから始めてみる」ということも私には意味があります。
経営についてなど、学んだことがない私でも行き当たりばったりではありますが、なんとか起業でき、会社は動いているということは、起業される際の参考になると思います。
それは、自身である程度、安定した別の仕事をしていることが礎にあるからです。

もし、ご自身で、すでにある程度の安定した収入があり、実現したいことがあるのであれば、起業を難しいと捉える前に、個人事業主からでも良いので、少しずつ始めるのが人生で本当にやりたいことをするための一番の近道なのではないかと思っています。
うまくいくか分からない不安は、みんな持っていますが、一度その門をくぐってしまえば、その門の前で躊躇っている時にもっと早く決断すればよかった、と感じるものです。
恐れずに、一歩を踏み出して、自分のアイディアを現実のものにしてください!!