1982年生まれ。武蔵野音大打楽器科を卒業後、ヤマハ特約店のスガナミ楽器(東京)にて5年勤務、ホームページ担当を経験。
2016年1月個人音楽教室のHP制作&コンサル事業で独立、2021年9月株式会社ひろがれ音楽を設立。音楽教室業界での集客経験は10年以上。
現在は日本中の個人ピアノ教室を対象に、HP制作とウェブ集客の方法を手ほどきしている。自身の母親のピアノ教室も2年で生徒7人から44人(満員)に遠隔で再建した。
略歴
現在の仕事についた経緯
2015年、私がまだスガナミ楽器という東京のヤマハ特約店の音楽教室でホームページ担当をしていた頃ですが、実家の母のピアノ教室の生徒が7人まで減ってしまうと相談を受けました。そのことをきっかけに、個人宅のピアノ教室のWeb集客ということに目を向ける様になりました。
そうすると、母のようにWeb集客ができないために、生徒が減ってしまって困っているピアノ教室さんが非常に多いこと、そして自分にはそれを助けてあげる力があることに気がつきました。
小さい頃から努力を積み重ねてピアノの先生になったのに、それが報われないのはとても残念なことです。そういう先生たちを勝たせてあげたいと思い、独立しました。
仕事へのこだわり
私はお客さんのピアノ教室のホームページを制作するにあたり「理想のピアノ生徒が集まる仕組み作り」というコミットを掲げています。ホームページを作る目的は大抵の場合、集客でしょう。それにもかかわらず、せっかくピアノ生徒を増やしたくてホームページを作ったのに、「作ってバイバイ」型の無責任なホームページ制作業者ばかりで、肝心の生徒は全然集まらないという現実が非常に多くあります。私はやるからにはお客さんをを勝たせてあげたいんです。
一方、生徒の側はと言うと「ピアノを習ったけど嫌いになった」という残念な話をとても多く聞きます。これは「先生と生徒のミスマッチ」が起きているという事です。私の仕事の理想は、結婚相談所のように、合う者同士の先生と生徒(保護者)を引き合わせる仕組みを作るところにあります。言い方を変えるならば「集客の量と質」に断固コミットするということですね。
やはり「理想のピアノ生徒がたくさん集まる」とコミットして、公に宣言することが大事だと思っています。ダイエットで言うならば、「利用者次第のスポーツジム」ではなく、「ライザップたらん」としていることです。ほとんどのホームページ制作会社は、口では集客できると言いつつも、どこまで本当に約束できるか、最後まで責任を持てるかというと、実際は怪しいのではないでしょうか。
Web集客は甘くないですし、現実には色々なことがあります。それでも「私はやる!」と宣言することで、言い逃れの退路を断ち、腰を据えてブルドーザーのようにお客さんの集客と向き合う姿勢につながっていると感じます。
お客さんが私を信頼してくれる限り、私は絶対に手を離さない、いつもそう思っています。お客さんに成果が出るまで断固寄り添い尽くす、最後までやり抜く、そういう姿勢が大事なのではないでしょうか。
若者へのメッセージ
「ピアノ嫌い」という言葉があります。「ピアノの先生が怖かった」「ピアノはつまらなくて辞めた」子供の頃にピアノを習ったと言う保護者の方から、こういう声をよく聞きます。おそらくは日本の高度成長期に、急速にピアノが普及していくにあたり、指導法や教材の発展が追いつかなかったために起きた現象かと思います。これからはこういう子供達が出ないピアノ教室業界にしていけたらと思っています。
もしこれからピアノの先生、音楽の先生になりたい方がいたら、私からお伝えしたいことは「ぜひ子供を第一に考えてあげてください」ということです。子供にピアノを習わせる保護者の方にとっては「子供が1番、ピアノは2番」です。ところが、「私の仕事はピアノを弾けるようにさせること」という感じで「ピアノが1番、子供は2番」で教えていると、ここに大きな食い違いが生じてきます。
「“子供に”ピアノを習わせる親」と「“ピアノを”子供に教える先生」このズレが、互いの哀しみの発生源になっている場合が多いです。私は「ピアノや音楽はあくまで手段」と考えます。ピアノや音楽を通して、生徒や保護者の方に何を得てもらうことが目的なのか、それをいつも念頭に置いておくことが大切だと思います。