Nishino Kousuke

西埜 巧祐

株式会社Earnestness 代表取締役 https://kousukenishino.com/

略歴

埼玉県出身、法政大学理工学部卒。世界最先端・世界topクラスの知識を提供していたダイレクト出版にて、10年勤務。創業期より、セールスライターとしてその成長に貢献。
米国流のダイレクト・マーケティングに造詣が深く、これまで1,000人以上のクライアントにセールスライティングの技術を指導。プレゼンやセールスに関する講演経験も多数。
アメリカ西海岸にて、世界110カ国に広まる米国Topプレゼン教育会社のスピーキングエンパイアから日本人で唯一認定をもらっている。10年の勤務を経て、独立。
マーケティングコンサル、広告代理店、プロデュースを請け負う株式会社Earnestnessを立ち上げ、今に至る。
監訳書に『売るプレゼン』(ダイレクト出版)。

現在の仕事についた経緯

元々、上述した世界最先端、Topクラスの知識を提供する会社で働いていました。その知識の中には、世界No1と言われるようなマーケティング、ネット集客、経営の知識もありました。その環境の中で、働いていた会社、そしてお客さんに貢献することは、とても楽しかったです。ただ、仕事をしていくうちに、自分の強みや、やりたいことも出てきました。

私の場合、一人一人と向き合うことに強みがあったと思います。その強みを活かしたいと思ったこと。そして、「こういう事業を作りたい」という気持ちも出てきました。確かに、前職で貢献するのも良かったと思います。ただ、やらない後悔よりもやった後悔と言います。10年勤めたタイミングで、代表やお世話になった方達と話をさせていただき、会社を立ち上げるに至りました。

仕事へのこだわり

こだわりは3つあります。「①一人一人と向き合うこと」「②クライアント・お客さんをリードすること」「③10年続くことをやること」の3つです。

「①一人一人と向き合うこと」
私の強みは、「一人一人と向き合うこと」にあると思っています。ありがたいことに、個人で付き合った方や、クライアントとは、関係が長くなることが多いです。前職は世界最先端の経営やマーケティングについての知識を取り扱う会社でした。その会社にいた経験から、一人一人にあった、最適なアドバイスや知見を提供することを大事にしています。

「②クライアント・お客さんをリードすること」
多くの場合、私のようなコンサルティング、広告代理店、プロデュースについていうと、エンドユーザーを徹底的にヒアリングをし、ニーズを見つける…なんていうことがあります。確かに王道だと思います。ですが、世の中の商品や、良いものというのは、それだけで売れるわけではありません。お客さんがそもそも必要と思っていなければ、ニーズを見つけることもできないからです。
では何が必要かというと、クライアント・お客さんに対して、一歩リードするという意識だと考えています。つまりは「あなたが〜〜をしたいなら、必要なのは〜〜です」ということを、相手に伝わるように伝えることです。そうすることによって、そもそも欲しいと思っていなかった商品に興味を向けさせ、欲しいという気持ちを引き出すことができます。

「③10年続くことをやること」
このようなビジネスをしていると、すぐに儲かりそうな話やビジネス・商材の話をたくさん聞くことができます^^;
聞くことに対して飽きることはないのですが、やるかどうかで言えば、ほぼ99%以上に「NO」という決断をしています。なぜかというと、そのほとんどが「1、2年で終わりそうな話」ばかりだからです。もちろん、それでもやりたい!っていう方もいらっしゃるでしょう。それは否定しません。
ただ、私が選ぶ観点として、「10年続くもの」というのを基準にしています。長いスパンのことを考えて決断をすると、「大概の決断は、間違えることがない」という風に感じています(余談:私がクライアントを見る観点や選ぶ観点として、「10年以上、長く付き合えるか」ということも、見たりします)。すぐに儲かることも大事ですが、長く続けられること、長く続けられるようにビジネスを作ること。自分のビジネスもそうですし、クライアントのビジネスを成長させる・作る時も、この観点を大事にしています。

若者へのメッセージ

「決断を遅くする・見送ることも大事」だということを、この場で伝えたいと思います。よく、ビジネスの世界だと「スピードが重要だ」なんて言われます。確かに、スピードの重要性は理解できます。ですが、意外に有名企業は「先発組」ではなく「後発組」であることが多いようです。
では、彼らがどうして成功したのか?それは、改善を繰り返すことが出来ていたからです。改善を積み重ねていくことで、普通の会社では追いつけない、大きな成長を実現できたわけです。実際、私が勤めていた会社も、先発組とは言えません。ですが、着実な改善をしていった結果、日本を代表する会社になりました。そう考えた時に、スピードが重要と言って、思い立ったらすぐにやろう!なんていうのは、失敗する可能性もあるわけです。思い立ったらすぐやろう!というよりは、まずは考えよう。ということを伝えたいです。

「西埜さん、独立するなら、もっと早い方がよかったんじゃない?」と、言われることがあります。確かに、その意見も理解できます。ですが、個人的には「このタイミングがベストだった」と思っています。ありがたいことに、きちんとお客さんもつき、新規の事業も立ち上げられ、メディアからも注目されるようにもなりました。これは、今までだったらありえなかったことです。

もし何かに悩んでいるなら、悩み抜いて、考え抜いて、それから決断するのでも遅くはありません。ぜひ、腰を据えて、今できることを頑張ってみてください。