Matsui Yoshitaka

松井善孝

株式会社MIRAISOZAI 代表取締役

略歴

大学卒業後、アパレルメーカーの旭屋株式会社で13年間、企画営業に従事。
その後、衣料品のODM、OEM企画、製造、輸出入、販売を主たる事業とする皿海衣料株式会社にて12年間、企画営業に従事し、取締役、代表取締役を務め経営力を身につけた。
皿海衣料株式会社においては、機能素材「SHELTECH®」を開発し、特許発明者として特許を取得している。

現在の仕事についた経緯

前職で遮熱性快適素材SHELTECHを開発、特許を所得しました。
またASEANをはじめ縫製工場の開拓にも励み、生産地拡大する事で、大手アパレルからブランドまで、色んな製品を作らせてもらいました。しかし所属した会社がアパレルであった為、販路は服の枠を超えることが難しかったのです。
私の目標は全世界79億人が喜んで使ってくれる商品を開発することです。
機能的な布、快適な繊維、自然に優しい原料を使い、医療、家具、家電に布、繊維部分を扱う商品に対して、我々の知識と製品の良さを効果的に広めるには、自分自身がそのプラットホームを作るしかないと思いました。また今のままでは、かつての日本を大きくした時の技術や知識が継承されず消えてしまうという思いもあります。
今までの力になってくれたサプライヤー、研究者の方の力をもっと後世に残すため、わかりやすい会社が必要と思い、起業することにしました。

仕事へのこだわり

4年前に心筋梗塞になり生死を彷徨った経験があります。その時から、自分の人生をどのように送るか?を真剣に考えてきました。結果、その考えが仕事に通じている気がします。
仕事へのこだわりは、志事(仕事)をする事です。
布一枚で世界を変える。僕はその可能性を信じています。
空想から出たイメージを具現化、創造を超える商品を作る。SHELTECHを開発した時もシロクマの毛からヒントを得ました。
僕の使命は快適な素材を作り、人の体を守り、産業を創造し、雇用を創造することです。信念を持って商売をし、その対価をちゃんといただけるプロをしての意識を保つため、常に信念を持つ事がこだわりになっています。

若者へのメッセージ

僕は若い頃、仕事に興味がありませんでした。
会社に行く事に喜びを感じなかったのです。たくさん失敗し、いつも苦しかったからです。
ある時から、失敗した原因を教えてくれる人たちが、僕を成長させようとしてくれました。素直に自分のダメさを認め、今の恩師に相談した時でした。
その期待に応えようと真面目に仕事をする事にしました。
素直に。
そうしたら、自然と結果が付いてきました。そして自信が付きました。
その後にチャレンジできる勇気が湧いてきました。
そして全力で仕事をすると楽しいという事に気が付いたのです。

若い頃からすごい人はすごいし、そうでない人の方が多いように思います。
僕は後者です。
僕はいつも周りの人に支えられています。

僕は科学者ではありませんが、今も遮熱の研究をしています。
僕は体感、感覚を重視します。
研究方法は様々で、その見解も様々ですが、最終的に良し悪しを決めるのは知識のない人たちの感覚だからです。

僕が言いたいのは、1つでもいいから興味を強く持てる事を見つけて欲しいということです。
それを周りにアピールし、良いと認めてもらえたら、フォロワーができます。
やり方は自分流でも良いのです。ただ、自分だけが良いと思うやり方ではなく、人も良いと思う方向を見つけ、それを共にできる仲間との仕事は部活動の様できっと楽しいはずですから、ぜひそれを経験してみてほしいです。

事務方、営業、企画、それぞれ得意であろうその道のプロを目指して欲しいと心から思います。
そして、できるだけ全力で頑張って欲しいと思います。