Hasebe Mitsuyasu

長谷部 光泰

株式会社スティビィー 代表取締役社長 https://www.staeby.co.jp/

現在の仕事についた経緯

学生時代はラジオ局に通っていて、放送作家やディレクターになりたいと思っており、プロ用のミキサーを使わせてもらっていました。現場のお手伝いとして音響をやっていたのですが、そこにいた裏方の方がSEのフリーランサーやっていて、英語も話せて、若くして驚くくらいの年収を稼いでいました。その方にIT業界を勧められたのがこの業界に入ったきっかけです。
1992年に入社した当時、まだインターネットは一般的に普及していない時代でした。ネットワークを使って情報発信ができるところを見て、放送と似ていると感じました。そこからインターネットに興味を持ち、フリーランスを経て取引先の社長さんの力もあり、1998年に会社の起業をしました。

仕事へのこだわり

弊社では受託の開発をやっています。私は新しいことが好きですが、それにお客さんがついてこられるかというと9割9分ついてこられません。ある程度、腹落ちしたところでお客さんが納得できるものを使って欲しいと思っています。
その場合、古い技術でも構わないと思います。それでお客さんの業務が回って今よりも良くなるのであれば、無理強いはしません。もちろん最新の技術を勧めることはします。
弊社では原則、未経験しか採用していません。知識や技術があっても業務では生かせない場合が多いです。業務を知らないとお客さんと会話が成立しません。プログラミングを書くことよりもお客さんが何を求めているのかというところをきちんと聞く力が大事です。

今後の目標

私が入る仕事は情報システム部門、業務系が多いので、その会社さんの情報システム部のお手伝い役に徹しています。お客さんの中では社内の情報システムをどのように作ったらいいのか分からないということも少なくありません。現在、携わっている会社は4社ほどですが、どちらかというとお客さんと一緒に成長できる会社にしていきたいという思いがあります。

若者へのメッセージ

私はすぐに諦めてしまうよりも100回、さらに1万回やって駄目だったら諦めろと思うタイプです。今の子は本当に辛抱が足りないなと感じます。数ヶ月で「私には才能がない」と思ってはいけません。何かを達成するには時には苦しいこともあります。そこで「自分には向かない」と諦めるのではなく、どうすれば理想の自分になれるかを常に考えてください。そして仲間や友人を大切にしてください。
人とのつながりはお金では買えません。そして先人の人の教えは鵜呑みにするのではなく、自分の中できちんと理解し消化し、自分の糧とするよう心掛けてください。