Nakanishi Yuta

中西 勇太

新栄製工株式会社 代表取締役 https://www.shineiseikoh.co.jp/

略歴

神戸学院大学経済学部卒業後、新卒で入社。溶接組立配属、現場で経験を積み、2008年専務取締役就任。以降、現場で作業をしながら対外的な業務もこなし、2022年に代表取締役就任。

現在の仕事についた経緯

弊社は父が創業した会社です。父は私が子どもの頃、仕事ばかりで家にいる時間があまりなく、母が仕事と家庭を両立して支えてきましたが、私が中学生の時に病に倒れ急逝してしまいました。
以降、家庭内でも父と反発することも多々ありましたが、就職の時期になり、母が支えてきた父と会社の事を思い、母の想いを引き継ぐ決心をして、「自分が支えて引き継ぐのだ」と覚悟を持ち入社して至ります。

仕事へのこだわり

全くの経験もなく、社長の息子ということで、最初は先輩方に気を使われているのを感じていました。みんなに認めてもらうには、「仕事に対する姿勢や品質で認めてもらうしかない」と思ったので、仕事が終わってからも連日深夜まで練習をし、少しでも先輩に近づこうと必死になっていました。
ある程度できるようになってからは、先輩の仕事を見て技術を学び、自分が社内で一番良い品質の製品を作っているというプライドを持てるようになりました。そして、顧客の要求する品質に対して、絶対に要求以上の品質の製品を納めることにこだわりを持つようになりました。
遅くまででもがむしゃらにやる時代があったからこそ、今になり仕事で苦しいと思うことはありません。自分の仕事に誇りと責任を持つことが私のこだわりです。

若者へのメッセージ

若い世代の子達はいろんな可能性を秘めていると思います。ただ、泥臭くやることや必死になって取り組むといったことがダサいと思ったり、カッコ悪く捉える傾向にあるようにも思います。夢や希望を持つことの大切さと素晴らしさを自分で見つけられるようにしてほしいですね。
どんな選択をするかは自分次第です。便利な世の中になり、可能性も一昔前より格段に拡がっています。どんどん挑戦して、その先にある小さな幸せに気付けたら、目の前の世界が変わると思います。しんどい事も楽しい事もたくさん経験してほしいです。