Hayashi Hideki

林 秀樹

株式会社クロスティホールディングス 代表取締役 https://www.crossty-hd.ne.jp/

略歴

1979年生まれ。北海学園大学法学部卒業後、2002年に電力会社のグループ会社に入社。ビルメンテナンス業務に3年携わり、2005年株式会社エコテックへ入社。MBA取得後、2021年にグループ8社を束ねる持株会社の株式会社クロスティホールディングス設立。

現在の仕事についた経緯

グループの中核である株式会社エコテックは父親が創業したのですが、父親は「息子には継がせない」という考えを持っていたため、私は父親の会社について積極的に知ろうとも寄り付こうともしませんでした。
ただ、家で会う時間がほとんど無いほど一生懸命働いている姿を見ており、何不自由無く生活できている事から両親には感謝していました。ですので、父親から「会社に入って欲しい」と言われた時にも大変驚きましたが「恩返しをするチャンス」と少しの反発感情も無く、入社を決めました。

仕事へのこだわり

仕事のこだわりは2つあります。

1つ目は任せる事です。
株式会社エコテックは電気・空調と事業柱が2つある工事会社です。私が代表となる際にどのような社長が会社のために良いかを考えました。工事の経験値を増やし「技術力を持った社長」になるのも一つでしたが、工事は社員に任せ別の手法で会社を成長させる事を考えました。
2019年、エコテックの代表取締役になった際に社員へ伝えたのは「トップダウン型からボトムアップ型への変革」でした。社員は知識・経験とやる気を持っていたので、それであれば社員に考える機会とその発揮場所を多く与えるほうが良いと考えたのです。これにより多くの管理者が育ち始めています。

もう1つは価値を高める事です。
下請けと言われる立場にいるため、元請企業との価格折衝では苦しい思いを何度も経験しました。これは当社の価値が低いためと考え、単独でもグループ総合でも価値を高める戦略にシフトしました。
ライバルが人手不足であれば求人活動に力を入れ、元請企業が土地情報を欲しているのであれば不動産会社を立ち上げて情報提供を行うなど、元請企業のニーズに対応し、且つ親和性の高いグループ会社を増やす事で相乗的な価値を高めています。

若者へのメッセージ

仕事にワクワク感を持ち込んで欲しいと思います。「遣り甲斐」とも言いますが「ワクワク」のほうが柔らかくて選択し易いと思います。仕事では辛い事もありますが、ワクワクする「何か」を一つでも見つけられるとモチベーションは上がります。そして、これは与えられるものでは無く自分で見つけるものだと思っています。
上司と共有のワクワクとしたり、会社を巻き込んだワクワクにすると更にワクワクは大きくなり、達成感や一体感にまで広がります。是非、多くの人と共有できるワクワクを見つけて欲しいと思います。