1978年生まれ、愛知県出身。横浜国立大学卒業後、住宅設備機器の大手メーカーにて、事務部門(経理・人事・総務)、営業部門(ルート営業・新規開拓営業)を一通り経験。中小企業診断士の資格取得後、株式会社アイ・コンサルティングの経営コンサルタントとして、人材育成・組織づくり、経営理念の浸透支援、経営計画策定&実行支援などに従事。ヒトの開花を人生のテーマとして位置付けており、社業のみならず、課外活動として、子どもたちへの出前授業活動や、教育立国推進協議会の有識者メンバーとしても日本の教育改革に参画。
略歴
現在の仕事についた経緯
私は、中小企業の人材育成・組織づくりを中心とした経営コンサルティング事業を行い、その会社で働く人たちが成長し、自分の力を発揮して、活き活きと働けて幸せである、そんな会社づくりをサポートし、企業の安定的・長期的な成長・発展を支援しています。
その傍らで、課外活動として子どもたちに向けて「仕事とは?働くってどういうこと?」というテーマで出前授業を行い、将来について考えるきっかけを与える活動もしていますが、私自身はというと、将来のことなど何も考えずにただ流されて育ち、なんとなく社会に出てしまった人間です。
しかし、その反動もあったのかもしれませんね。仕事に慣れて少し余裕が出てきた頃、ふと考えたのです。「今自分は20歳ちょっとだけど、これから40~50年くらい働くのだな…。」
特にやりたいことでもなく、なんとなく就いた仕事でそれだけの年数を働くって恐ろしいことだなと思いました。それで初めて自分の職業人生について真剣に考えました。この時ばかりは本当に真剣に。
そうして辿り着いた自分なりの理想の職業は、医者でした。困っている人の力になれる、頑張っている人の力になれる、素晴らしい仕事だなと思ったのです。しかし、既に社会人になってしまった自分にとって、それはあまりにも現実的ではありませんでした。
それで、次に興味を持ったのが経営コンサルタントでした。その国家資格である中小企業診断士の資格を知り、資格スクールのパンフレットで、あるフレーズに出会いました。
「中小企業診断士とは、中小企業の医者である。」
これだ!見つけたり!
思えば私の祖父や叔父も中小企業経営者でありました。大変な苦労をされたようです。そんなことも思い出し、それからこの道を見据えてずっと歩んで来て、今、この仕事をしています。
仕事へのこだわり
本質へのアプローチにこだわり、そのために考え抜くこと、基本に立ち還って考えることを大切にしています。
表面的に起きていることは全て現象です。それを表面的に捉えて解決策を講じると、一見解決したように見えても実は問題に蓋をしただけ、ということは多々あります。
本質へのアプローチはエネルギーがたくさん必要ですし、時間がかかることも多いですが、やはりそれが安定的・長期的に成長や発展ができる会社になるためには必要なことだと考えています。
ですので、弊社の支援の在り方もまさにそこです。経営を本質的に強くすることを経営体質強化と呼びますが、それは大まかにいうと、営業構造、商品・サービス力、人材組織、財務体質の4つと言われています。
ここで考えてみると、営業構造を作るのも、実際に営業するのもヒトです。商品・サービスを作り、提供するのもヒトで、そうした活動の結果、蓄積されて強くなるのが財務体質です。ですから、「事業は人なり」というように、やはり人材育成・組織づくりが全て土台を作るので、ここにフォーカスをするのです。
戦略や戦術に比べて時間がかかるところではありますが、これから益々企業の真価を問われる時代になりますから、これまでもこれからも、やはりここを一番大切に中小企業の皆様に貢献して参ります。
若者へのメッセージ
「出会いを大切に」ということをお伝えしたいです。
ここでいう出会いとは、人との出会い、これが一番大きいかなと思いますが、それだけでなく、本との出会い、言葉との出会い、経験や体験との出会い、など広い意味で捉えて下さい。
誰でもそうだと思いますが、皆さんは生まれた時から今の価値観や考え方をしていたでしょうか?
そんなことはあり得ないですよね。誰しも様々な出会いによって刺激を受け、学んだり気付いたりして成長してきて今があると思います。これからもそうでしょう。もちろん私自身も。
そう考えた時に、良い出会いをすることが大切だと思うのです。
では、そこで次の問いが浮かんできます。「良い出会いをするために大切なことは何か?」
これについて考えて、自分なりの答えを持ってそのことを大切にされると、人生においてプラスになるのではないかと思います。