Furukawa Tomoaki

古川 智昭

アイ・ピー・ファイン株式会社 代表取締役社長 http://www.ipfine.com/

略歴

1952年、福岡県北九州市出身。歌手に憧れ上京を決意したが、まずは社会人になろうと就職。しかしこの後32年間も、松下電器産業株式会社(現 パナソニック株式会社)に在籍。30代前半に研究開発企画業務を5年間挟んで、知的財産権業務に従事。50歳を目前にこれからの10年間は松下幸之助(パナソニック創業者)の経営理念を自ら実践してみたいとの思いが強くなり、2003年、アイ・ピー・ファイン株式会社を設立して代表取締役社長に就任。パナソニック時代の企画・ライセンス・知財システム等全般のマルチな経験を武器に企業の知財IT革新に取り組む。

現在の仕事についた経緯

『日本の知的財産が動く』
2002年7月に知的財産戦略大綱(日本知的財産政策基本方針)が決定され、1企業から日本全体の知的財産に関わりたいとの思いが独立を後押ししました。自分たちが持っている知的財産の企業経験とシステム開発力の相乗効果が発揮できる受託開発をスタートしました。しかし経済は低迷し、知的財産も失われた20年となりました。
当社事業の柱は、R&D知財グループウェアです。大企業では、研究開発に伴う数多くの特許調査が行われていますが、大量のノイズ特許を含んでいるためこれに多くの貴重な時間がとられているのが現状です。他方、日本の特許出願件数はこの20年間で35%も減少しました。私たちの仕事は、この国内企業の大きな課題に立ち向かうことです。

仕事へのこだわり

当社は知的財産に関わる会社です。特許法第一条には次のように目的が定義されています。
「この法律は、 発明の保護及び利用を図ることにより、発明を奨励し、もつて産業の発達に寄与することを目的とする。」
つまり私たちの仕事は、“産業の発展に寄与すること”にこだわりを持つことが使命でありこの分野の会社としての義務でもあります。

『企業の維持と成長は発明風土にある』
かって日本の経済発展は、松下幸之助(パナソニック創業者)や盛田昭夫・井深大(ソニー創業者)、本田宗一郎(ホンダ創業者)など「発明」重視の経営者によって、経済発展をけん引する革新的製品を作り出してきました。これからの日本にはこのような企業風土づくりを強力に進めていける経営者が求められています。

『意志を持ったサービスづくりで知的財産革新を買っていただく』
近年、DX(デジタル・トランスフォーメーション)が重要な経営テーマになっていますが、これは単に業務効率の向上にとどまらず、企業の維持と発展に向けたシステム革新を実現しなければなりません。私たちが提供するR&D向けの知財グループウェアはAI(人工知能)も組み込んで業務ロスを大幅に低減する「守り」の効率化を実現する一方で、革新的製品を生み出す発明の活性化のための「攻め」の知的財産活動を支援する新しいインフラで、既に多くの大企業において採用されてきています。

『安全・安心のセキュリティと信用から信頼へ』
今日、各種のシステムではクラウドとインターネットによるサービスが主流になってきています。重要な企業情報を預かる事業者として、外部からの脅威に対する継続的な防衛措置とゼロトラストを基本とした最良の環境構築など、安心と安全に力を入れています。

若者へのメッセージ

不便な時代には、社会の役に立ちたいと思う若者が世の中を変えてきました。今日のように恵まれた時代には多種多様に自分の生き方が選択できます。価値観も様々です。私が30代前半の時に、上司から「チャンスというものは自分の目の前をビュンビュン飛んでいる。それを捕まえるかどうかは君次第なんだ」と言われました。自分は何がしたいのか、どのような人になりたいのかなどなど、飛んでくるチャンスを見つけることができる心のセンサーを磨くことが大事だと考えます。
私は50歳で起業しました。そして20年間チャンスを捕まえながらやってきた証が今の自分です。今の時代は、3年後、5年後に今とは全く違う自分がそこにいる、なんてことも可能です。
どんな自分がそこにいますか?そのために今何をしたいと思う自分がいますか?
走り出したものだけに与えられる可能性は無限です。そこにチャンスがあるのだから。