Nakata Hideki

中田秀貴

株式会社REHA・ツーリズム 代表取締役 https://rehat.net/

略歴

神戸市出身、大学卒業後、新卒で日本電気ソフトウェア株式会社に入社、主に流通・小売業のシステムエンジニアとして18年従事。
2001年ソリューション営業職へ転身後、自社の自主営業推進でクラウドサービスの立ち上げ・サービス化などで、新規顧客を開拓し大きく業績を伸長。自社の上場(東証1部)やクライアントの生鮮100円コンビニの株式上場にも貢献。
2012年日本電気(NEC)転籍後は主にコンビニエンスストア・専門店のビッグテータを活用したプロジェクトを多数企画・新しいサービスを創出。

早期退職後、2019年の個人事業の開業を経て、株式会社REHA・ツーリズムを2020年8月に創業、現在に至る。

モーレツエンジニアの生活からリハビリ生活へ、生活を一変させた夏の日

2014年7月の勤務中に突然の脳梗塞で倒れてしまい、半年間の入院・車椅子生活・要介護3認定を経て、皆さまに支えられ助けられてなんとか復職できました。
「独占!長嶋茂雄の真実~父と娘の40年物語~」を見て、一日でも早く復職して、「ICTを利用したリハビリテーションサービスを構築したい」と決意しました。今ではゴルフラウンドができるまでに回復しました。
旅の中で、進化するテクノロジーを活用できれば、もっと楽しくリハビリができるのではないか?と考え、脳梗塞とその後のリハビリ生活の経験にエンジニアの知見を融合させ、旅とテクノロジーを組み合わせたリハビリ・ヘルスツーリズムを考案しました。

これからの新しいリハビリ-旅やアクティビティを利用して楽しみながら-

リハビリツーリズムのアイデアは、自分の体験の中から生まれました。リハビリ病院退院から2カ月が経った頃、妻が温泉での静養プランを提案してきたのです。まだ歩くには杖が必要で、体力もなく、すぐ心臓がバクバクして疲れる状態でしたが、リハビリ生活で自分より疲労困憊していたのは心配性の妻の方だったこともあり、出かけることにしました。
歩行や移動はしんどかったのですが、旅館で二人で温泉に浸かった瞬間、これまでの数カ月の苦労がふわ~っと体から抜けていく気持ちを覚えました。旅行・アクティビティは最高のリハビリです。
復職1年後の2016年春あたりから、体力と深く考える力も少し回復できたことから、情報通信技術を社会ソリューションの領域で役立てたい、新たな価値を想像したいと思うようになりました。社会課題をテクノロジーで解決するアイデアを公募するコンテストにも応募し、「記憶をサポートできるAIイヤホン」というアイデアで審査員特別賞をいただきました。
AIなどの情報通信技術は日進月歩で進んでおり、アイデア次第でリハビリ分野にどんどん活用することができると考えています。
たとえば、人と人(患者、専門医、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、トレーナー、家族)、場所と場所(自宅、リハビリ病院、外出先や旅先)をテクノロジーで繋いで生活期のリハビリを支援するサービスを作ることができれば、今よりも気軽に、楽しみながら、そして一人ひとりの状態にあった自主リハビリができるようになり、効果はぐんと変わってくるはずです。
観光に特化したクラウドファンディングでご支援も募り、リハビリミラー“旅の窓”の実現を目指しています。

人とのご縁・つながりを大切に!

友達に誘われたアクティビティの星空ライブで、JAZZ Vocalist Pianistの田口理恵さんと出会い、“歩いて行こう!”をはじめて聞きました。感激の涙で、幸せと元気を頂きました。
今では、リハビリツーリズムのパートナーです。

歩けることに「ありがとう」。歩いて行こう!