「音楽を作る仕事」というと、とてもアーティスティックな仕事(オンリーワンで属人的な作品作り)を想像される方が多いのではないでしょうか。
しかし、弊社がプロフェッショナルの定義としていることは真逆です。
それは「正解を複数用意」すること。お客様やクライアントに対して、絶対的な「1択」を提示するのではなく、どれも正解となり得る選択肢を「複数」用意し、目的達成への最適な導線を引いていく、というものです。
それらの目的達成のためには、視野の広さや高い技術力、そして経験と分析が必要です。
つまり、どんなオファー・立場においても、日々の経験と修正により、成果を高めていくことが最も大切だと考えています。
弊社は現在、①音楽制作の受託という「受動的」な業務と、②音のソリューション開発という「能動的」な新規事業を同時に進行しています。
一見、後者の開発事業においては、存分に自社の「強み」を打ち出し、唯一無二の商品を開発する「一択の強さ」を持つべきもののように感じます。
しかし、実はここにおいても常に様々な「選択肢」を設けています。
その理由は、自社のタイムライン上だけで下す判断には「自分勝手」なバイアスがかかるため、失敗のリスクが高いと考えているからです。
目的を達成するためには、決して絶対値では判断せず、世柄や世界情勢、文化や政治、顧客ニーズの変化といった「相対的」な判断基準が必要だと考えています。
もちろん、強い一択・一手が、大きなヒット作を生み出すことも少なくはないのですが、我々においては、再現性が高く時流に流されない「価値・仕事」を追求しています。
関わるプロジェクトの成功確率を上げるために、この考え方を常に念頭に置いています。