Oka Naoki

岡ナオキ

株式会社Numéro.8 代表取締役 https://www.numero8.jp/

略歴

福岡県出身。駒沢大学経済学部卒。
2002年より作曲家/編曲家としてキャリアをスタート。
作編曲家として、AKB48、松浦亜弥、ドラゴンボール改EDなど、多数の楽曲制作を担う。
その後、2015年に音楽プロデュース会社「株式会社Numéro.8」を設立。
現在はガールズロックバンド「NEMOPHILA」のサウンドプロデュースや、アイドル育成スマホゲーム「Tokyo7thシスターズ」の音楽制作、IPコンテンツ事業における音楽事業コンサル業務などを手がけている。

同時に、「オンラインミーティングへ音の効果」をもたらすアプリケーション開発(2023年リリース予定)をスタートし、「音のソリューションを世の中へ届ける」という理念と共に、新規事業へ乗り出している。

現在のお仕事についた経緯

幼少より、音感教育やピアノ教育を受けていました。その中でも「音楽を作ることが好き」だったことが全てのきっかけです。それは自然と、作編曲家としてのキャリアスタートに繋がりました。
同時に、経済学や経営学にも興味を持っていたため、点と点が線となり、起業や音のソリューション事業構想へと繋がりました。
起業のきっかけとしては、華々しく見える音楽業界のバックヤードは、実は過去から積み上がった既存の仕組みの上で運営されています。
それらの出来上がった仕組みの中で、自身に今何が出来るのか。クリエイターとして「音」に焦点を当て、革新的でありつつ、安定した質の高い音楽制作を追求する結果、起業に至りました。

お仕事へのこだわりや理念

「音楽を作る仕事」というと、とてもアーティスティックな仕事(オンリーワンで属人的な作品作り)を想像される方が多いのではないでしょうか。
しかし、弊社がプロフェッショナルの定義としていることは真逆です。
それは「正解を複数用意」すること。お客様やクライアントに対して、絶対的な「1択」を提示するのではなく、どれも正解となり得る選択肢を「複数」用意し、目的達成への最適な導線を引いていく、というものです。
それらの目的達成のためには、視野の広さや高い技術力、そして経験と分析が必要です。
つまり、どんなオファー・立場においても、日々の経験と修正により、成果を高めていくことが最も大切だと考えています。

弊社は現在、①音楽制作の受託という「受動的」な業務と、②音のソリューション開発という「能動的」な新規事業を同時に進行しています。
一見、後者の開発事業においては、存分に自社の「強み」を打ち出し、唯一無二の商品を開発する「一択の強さ」を持つべきもののように感じます。
しかし、実はここにおいても常に様々な「選択肢」を設けています。
その理由は、自社のタイムライン上だけで下す判断には「自分勝手」なバイアスがかかるため、失敗のリスクが高いと考えているからです。
目的を達成するためには、決して絶対値では判断せず、世柄や世界情勢、文化や政治、顧客ニーズの変化といった「相対的」な判断基準が必要だと考えています。
もちろん、強い一択・一手が、大きなヒット作を生み出すことも少なくはないのですが、我々においては、再現性が高く時流に流されない「価値・仕事」を追求しています。
関わるプロジェクトの成功確率を上げるために、この考え方を常に念頭に置いています。

日本社会を担う若者へのメッセージ

音楽の世界において、「自分の夢は叶いますか?」という類の質問を時々受けることがあります。
その際に私が答えることは、「夢を叶えられる自分であるかどうかを大切に」というものです。この考え方が、最もその方自身の人生を豊かにしてくれるものだと、私は信じています。
私自身、何か特殊な才能を持ち合わせているわけではありません。私が持っているのはただ「技術」のみであり、「経験」→「分析」→「修正」を繰り返して参りました。
その結果、「抱えた夢は、自分が成せるものではなかった」という決断も多く経験しています。
また逆に「これは自分にしかできないものだ」と自分の強みを再発見し、チャレンジする機会も多く経験しています。
つまり、「夢を叶えようとするプロセスで発見するものこそ、豊かな人生を呼び込む」と考えています。このプロセスで得た自己分析結果は、他人には計り知れない自身の資産となり、次のチャレンジや、本来の自分らしさを呼び起こすのではないでしょうか。

昨今はSNSへ目を向けると、他者の強みばかりが目に入る時代だと思います。しかし、何よりもまず「自身の弱さ・強さ」をしっかり自己分析されてみてはいかがでしょうか。
そこにはきっと、新しい出会いや機会、気付きが数多く潜んでいると思います。

担当者からのコメント

生活をする上で切っても切り離せない「音」。
そんな音の専門家として、音が持つ普遍的な価値を追求する先に未だ見ぬ新たな価値が生まれ、様々な場面において豊かさをもたらす「未来の音環境」が創造されるのだと確信しました。

社会に新たな風を吹かせる革新的な事業内容に限らず、岡代表のお人柄やお考え、事業に対する想いに終始惹き込まれました。
「音がもたらすソリューション」が社会にどのような明かりを灯すのか、様々な業界分野から多くの注目が集まっています。