Shiokawa Tohru

塩川 徹

しおかわ鍼灸接骨治療院 院長 http://www.honekun.com/

略歴

明治東洋医学院専門学校 鍼灸科・柔道整復科卒業。大阪鶴橋の鍼灸整骨院・三国の有名整形外科で経験を積み、2003年、生まれ育った町の大阪市旭区千林大宮に鍼灸整骨院を開院。
ラジオ関西の番組に3年間レギュラー出演歴あり。院での診療だけにとどまらず、休診日は陸上大会や空手の大会での救護活動などスポーツの現場での活動にも力を入れている。

現在の仕事についた経緯

18歳の時にバイクで事故に遭い、内臓破裂・骨折6ヵ所・手術4回・入院7か月という大きなケガを経験しました。高校卒業後は様々な仕事を経験してみましたが、心から自分がやりたい仕事には巡り会えませんでした。
24歳の時、自身のケガの経験から、『人を健康にする仕事がしたい!』と思い鍼灸の専門学校への進学を決意。
進学当初は『誰も治せないような難病を治せるような鍼灸師になりたい』と思っていましたが、実際に臨床の場に出てみると、日常生活の中での症状でお悩みの方がたくさんいる事を痛感しました。難病を治す前にまずはそういった方々のお役に立ちたいと思い、地元に鍼灸整骨院を開院しました。
開院から12年たった頃、保険診療の限界を感じ、『もっとちゃんと本気で治したい!』という想いから、2016年に完全予約制・自費施術という今の診療スタイルに辿り着きました。

仕事へのこだわり

●『今の症状の根本の原因は本当はどこにあるのか?』を徹底的に探し出す
資格を取得し開業したあとも、勉強会などに意欲的に参加し、さまざまな治療テクニックを習得しました。ある日、どんな症状にもかならず『原因』があり、どんなに素晴らしい治療テクニックも、それが今の症状の『本当の原因』にアプローチが出来ていないと本領を発揮しないということに気が付きました。
治療テクニックも重要ですが、その前に、『今の症状の根本的な原因はどこにあるのか?』を見つける目と知識と経験が重要なのです。
そのため、この『今の症状の根本的な原因はどこにあるのか?』を見つけるために、初診時は充分な時間を使って問診や各種検査などを行ないます。
そして、ほとんどの場合、この『根本的な原因』は日常生活の中にありますので、院に来られた時に施術を行なうだけでなく、仕事環境の改善の提案や姿勢指導・日常生活の改善・エクササイズの提案などをして、『症状の原因』を根本的に取り除き、症状が再発しないようにすることにもとても力を入れています。

●『心』の状態も変化させる
人間は心の生き物です。心と体は密接に関係していて、『患者』という字は、『心を串刺しにされた者』と書きます。症状そのものが辛いのではなく、症状によって心が串刺しにされている事が辛いのです。
また、人間は小さくても未来への希望があれば前向きに生きて行けます。そして、心が前向きな方が、人間の自然治癒力はより発揮されます。
なので、問診中や施術中のお話のなかで、まずはしっかりと患者さまの『心の声』に寄り添い、そして、プロの立場からしっかりと未来への希望を提示し、患者さまの『心』が少しでも前向きに、そして未来に希望が持てるようにとても気を遣っています。

若者へのメッセージ

僕は18歳の時にバイクの事故で生死を彷徨いました。4度の手術と7ヶ月の入院生活。寝返りすらできない寝たきりの生活で、見える景色は毎日病室の天井だけ。
毎日、『退院したらあんなことをやろう、 あそこにいってみよう』。そんな事ばかりを考えていました。

ですが、ある日気付きました。『退院したらやりたいと思っている事』は、【これまで本気でやろうと思えばいつでも出来たこと】ばっかりだったのです。
事故に遭う前は、今日と同じように、明日が当たり前のようにやってくると思っていたのです。

そして、
お金ができたら・・・
時間ができたら・・・
そのうち、そのうち・・・とできない理由を並び立てて本当にやりたいこと全てを後回しにしていたのです。
あの日、あのまま事故で死んでいたら、とても後悔しながら死んでいたと思います。

このことに気づいた日から、せっかく神様が繋いでくれたこの人生、やりたい事は出来ない理由を並び立てずどんどんとやっていこうと決めました。
若いみなさんは「人生にはまだまだ時間がある」と思ってしまうかもしれませんが、いつ自分の人生が終わってしまうかは誰にも分かりません。その時に後悔しないように、やりたい事を思いっきりやって、悔いのない人生を送って頂きたいと思います。