Ohnaka Kei

大中 啓

株式会社グランドスケープ 代表取締役 フォトグラファー・シネマトグラファー ・ドローンディレクター https://grandscape.co.jp/

略歴

山野美容専門学校通信科卒業。新卒で某美容室に入社。3年間の美容師経験を経て、撮影スタジオに転職。スタジオ勤務後2006年7月にフリーランスのフォトグラファーとして独立。2022年7月ドローンの空撮に対応した株式会社グランドスケープを設立。現在は、写真と映像で広告・カタログ・雑誌・ウェブなど企業のブランディングに関わる撮影を手がける。

現在の仕事についた経緯

写真は美容師時代に趣味で始めました。当時、仕事のストレスを旅行に行って写真を撮ることで発散していました。しかし、思い通りに撮影できないことから、写真を探究し始め、上手くなりたい一心で転職を決意。スタジオ退社後フォトグラファーとして独立しました。
独立後は作家として作品を制作していましたが、ある編集者に出会い、その出会いをきっかけに雑誌などを撮影することになり、現在ではコマーシャルを中心に活動しています。
色々なことの相談を受けるようになり、撮影で浮上する厳しい課題をクリアしてスキルアップしていきました。個人で仕事をするよりチームで撮影することが多くなり、会社の方が動きやすいと判断し、現在の形態になりました。

仕事へのこだわり

こだわりは沢山あります。歳をとるごとに変わってきていますが、一貫して作品のクオリティは自分が納得いくようにしています。
自分の作風の模索をしつつ、社会のニーズとどう帳尻を合わせるかは常に考えています。
新人時代は作品のことをメインに考えていました。当時の作品は、風景を暗い感じかつ、モノクロで撮影していました。仕事はカラーで明るいものが好まれる風潮でした。
正直コマーシャルの仕事をするつもりはなく、バイトして作品を作れたらそれで良いと思っていました。今思うと恐ろしいほど楽観的で、とがっていました。そのため作品と仕事との作風のジレンマがありました。
数年キャリアを積んでいくと、自分がどういう選択をするのか統計が取れるので、そこから自分を理解することができました。
それで、性格的にコマーシャルの撮影が合っていることに気がつきました。
今は、作風も大事ですが、それ以上に人を非常に大切にしています。クライアント様や撮影に関わる方全てがwinwinになるところは何なのか、また、全員が納得いく内容で自分らしい撮影、かつ最終目的のクライアント様が企業として伸びていけるものとは…を考えています。
世の中に必要な写真・映像は多種多様で、発信の手段も沢山あります。
一番適したものは何なのか?というところまで色々なことを熟考しています。
そして、自分が出した答えに対して実行してくれるスタッフには感謝しかございません。
仕事は沢山の方に支えられて成り立っています。クライアント様も制作サイドも少しでも誰かに不満があると次につながっていきませんから、常に120点を取れるように全力です!

若者へのメッセージ

何が一番幸せになれるのか考えてください。
そして、自分が信じた未来を目指して、根気強く頑張ってもらいたいです。

今は、多様性を尊重する時代です。より自由に考えて良いです。自分の可能性は自分で決められると思います。
もちろん、好きなことを仕事にすることも良いですし、それだけではなく、好きな人と一緒にいること、仕事は適当でプライベートを充実させたい、極端にいうと嫌なことはしたくないなど…様々な想いがあると思います。その時の自分の想いを大事にしてほしいです。
一生楽して生きられる人は一握りですし、実は楽して生きているように見えても、葛藤があったりと、みんなそれぞれに悩みがあって苦労しています。
酸いも甘いも人生ですから、全てを受け入れて、問題を解決して前進してほしいです。
自分もまだ道半ばで偉そうなことは言えませんが、人生は選択の連続です。ベストな回答を常にしていってください。その先に自分だけのストーリーが出来上がると思います。また、その過程を楽しんでください。
皆様の成長を心より応援しています。