Ino Mizuki

井野 美瑞希

一般社団法人バーオソルピラティス協会 代表理事 https://bpa.tokyo/

略歴

一般社団法人バーオソルピラティス協会代表理事。ネバダ州立大学認定ピラティス指導者。森利子バレエ団出身。ソフィアモダンダンサーズOG。上智大学在学中にリサイタル公演を行う。2003年N.Y.世界ジャズダンスコンクールに出場、ウメダヒサコ振付作品「下町ロック」が特別賞作品となる。サザンオールスターズ、クレイジーケンバンド、紅白歌合戦等アーティストのバックダンサーやPVにも出演。
2005年より母:秋葉直美 演出・振付、Bailar N公演に出演。2009年よりフランスのバレエ・バーオソル講習会に参加。アンヌ・マリー氏よりバーオソルの個人指導を受ける。また、パリ・オペラ座に生徒を輩出しているコンセルヴァトワールのアラビアン校長のバレエ教育、バーオソルの指導法を学ぶ。
2012年、日本テレビ「おは4!」に生出演。2015年、創作活動開始。神楽坂セッションハウスにて初自主公演「reborn」を上演。リハーサル中に腓腹筋の部分断裂を起こすがリハビリトレーニングで公演を続行。
股関節の怪我をするも、独自のリハビリで踊りに復帰した経緯から、リハビリトレーニングとしても通用し、子供から大人までできるシンプルで安全性を重視した骨格改善トレーニング「バーオソルピラティス」の考案に至る。
2013年、一般社団法人バーオソルピラティス協会設立。初心者からダンサー、インストラクター、医師や治療家等、多岐にわたるジャンルの受講生の指導者の育成に努める。
骨格の歪みによる怪我のリハビリトレーニング、また腰痛や股関節痛を改善するための骨格作りに主眼をおき、トレーニングはメニューの順番やバランスが大事であることを伝えている。

2018年 RAD Advanced Ⅰ 取得。
TOKYO MX2「電波女子」、チバテレ(千葉)・テレ玉(埼玉)・tvk(神奈川)ニュース番組「シャキット!」、TOKYO MX2「東京電波女子」等TVに出演。
ストレッチ専門店のトレーナーとしても勤務し、解剖学の知識、施術、筋膜リリース、ストレッチの技術を取得。
2020年 「骨格が変わると人生も変わる!?」Galaxy books 初出版。
2021年 文化庁助成Arts for the future!自主公演「Bridge」上演。
2022年 RAD Advanced Ⅱ 取得。

現在の仕事についた経緯

踊りにブランクがあり、久しぶりにトゥシューズで踊ったときに股関節を怪我し、歩くのも痛くなってしまいました。自身で独自にリハビリを始めて踊りに復帰した経緯をもとに、骨格改善「バーオソルピラティス」を考案。母のバレエスタジオを手伝う傍らピラティスクラスの指導を始めました。
その後、フランスに行くきっかけがありバレエダンサーのトレーニング「バーオソル」と出会いました。あるメニューをすると股関節が動きやすくなることを体感し、股関節を痛めている方のお役に立てたらと思い、一般の方にでもできるメソッドを体系化しようと決めました。
周りから勧められ商標登録、協会を設立することになり指導者の育成をスタートしました。

仕事へのこだわり

私の仕事のポリシーは、
「既成概念に囚われず自ら考え0から生み出すこと」
「同時に3つのことを行える能力を持つ」
「トレーニングやバレエのレッスンをどんなことがあっても続ける」この3つです。

私は股関節を怪我している間、「とても踊ることなんて無理だ」と思ったため、将来独立しても困らないように20代で3つの職種を経験し、30歳で独立するためにグロービス経営大学院でも単科生としてマネジメントを勉強しました。
将来母のスタジオを支えて踊りの業界に戻るとしてもビジネスの構築、集客やプロモーションを学べる他の業界を経験しようと思ったのです。
ベンチャー企業や会社の設立時の一期生として最年少未経験でマネジメント職に就いた経験もあり、自分より経験がある方の上に立ち、分からなくても自分で考えて結果を出さなければならないという時期もありました。きつかったですが、メンターの社長や周りの方にも支えられ今に至ります。

全ての時期においてバレエのレッスンをやめませんでした。股関節を痛めて上手く動けなくても、細々と続けていました。続ける強さを常に意識しました。
なぜなら母が主催する公演の出演ダンサーがいないので、私が駆り出され、動けない身体のままでは自分が恥をかく状況だったからです。
常に同時にいろんなことをこなしていかなければならない状況で、仕事、公演のリハーサル、経営大学院の勉強、同時に3つのことをこなしていける能力が自然と身についたのかもしれません。
その中で時間の使い方や力の入れ具合も臨機応変に調整することを覚えました。コロナ禍の中、バーオソルピラティスの指導やバレエスタジオの指導と並行し、自身で創作活動を始め文化庁助成対象事業として一つの夢であるネオクラシック作品を上演することができました。

若者へのメッセージ

不安の中でも突き進む勇気を持て。
今の時代安泰と言われる世の中ではない。
周りのせいにしないで自ら周りを守るくらいの力を持ったらいい。
環境、人、お金を言い訳にしない。
生まれた土地、家柄、親は変えられない。でもそんなことより自分自身がどうあるべきかだ。

私はバレエの先生の2世で、時には周りから嫉妬され嫌な思いもしました。良い面ばかり見られて苦労していることは分かってもらえないこともありました。自立心の強い自分はそれが嫌で、自らの手で道を創り出そうと思いました。そして今は2世として親の道、自分の創り出した道、2本の道を繋げながら胸を張って歩いています。

自分がきちんとした行いをしていれば、それに見合った環境や人、お金も集まってきます。それまでに試練はあるかもしれませんが、それに打ち勝ったら必ず次のステージがやってきます。
逃げずに全力を出し尽くすと、そのステージが現れます。そしてあるとき気がついたら夢に到達しているでしょう。
既成概念に囚われず、自分の道は自分で切り拓いてください。不安の中を不安でも突き進んで自ら道を創れる人となれば、必ず明るい未来が視えてきます。