Kinoshita Ryo

木下 良

株式会社ケープランニング 代表取締役 https://kambevisual.co.jp/kpindex.html

略歴

高校卒業後に結婚し、父親の仕事(紙卸売業)を継ぐため、同業で5年修行。父親の会社に戻り10年勤務後、倒産。
同業に4年勤務後、2011年に独立し、株式会社ケープランニングを設立。
2015年、印刷業の株式会社カンベビジュアルを買収し、紙の原価と印刷の原価を使い商品開発。
2018年、商品名「himekuriカレンダー」日本文具大賞 機能部門 優秀賞受賞。

現在の仕事についた経緯

父親が経営していた紙卸売業がきっかけで、紙、印刷業に就きましたが、ペーパーレスやデジタル化のため衰退していくのが目に見えて分かっていたので、自社で製品を開発し、自社で販売する路線に変更しました。
材料を作ることは出来ましたが、デザインやアイデアがなかったので、WEBでアイデア募集のデザインコンペを開催。
その中の原案をもとに商品開発し、大型量販店に直接持っていったり専門家に意見を聞いたりして、ものづくりだけではなく販売方法、商品の見せ方、商品の魅力を分析し販売しました。
国内販売、海外販売またはOEM(オリジナル商品)で売上を伸ばしています。

仕事へのこだわり

社会人の新人時代から、「どうして9時から18時まで決められた時間で働かなきゃいけないのか」と疑問を感じていました。時間と売上が比例し、売上があがるのであればそれでもいいと思いますが、営業職などは特にお客様のところに伺っているだけでは数字にはつながりません。要は、時間ではなく仕事の質であると考えています。
要領よくやれば1日2時間で終わることもあれば、作業を1日16時間行なうこともあります。
時間があっての仕事ではなく、質あっての仕事でないと成立しないのではないかと思います。

仕事は伝言ゲームのように次の人に伝え、また次の人が伝えていく場合が非常に多いです。このスピードが非常に大事だと思います。
締切が来週までだからといって、来週まで放っておけば伝言ゲームがドンドン遅くなります。
逆にすぐに送れば、伝言ゲーム参加者は早く終わらせることができるため、次の仕事に取り組むことが出来るだけではなく、修正やトラブルなどが来た場合に余裕をもって対応できます。
要は、先延ばしにしないということです。

若者へのメッセージ

これからの時代は自分で考えて行動できないと難しいと思います。
1から10までの仕事があるとして、やっているのは4と5だけでも、1から10までの流れが分かってないと通用しないと思います。そのためには自分で調べたり聞いたりして、自分で開拓していくことが重要かと思います。
上記のことにプラスして、お金がどのように流れているかが非常に重要です。この流れが大前提で仕事が動いています。当たり前ですがこのお金で給料がいただけているのです。

もう一つ大事なことはお金にかえられないものです。
人脈、やりがい、プライド。これも非常に大事で、このように文章にすると簡単ですが、こちらを築くのは時間もお金もかかります。
同じ人間がやっていることなので失敗することもありますし、怒られることもあります。
しかし今までどのように取り組んできたのかは必ず人は見ています。
ご自身で考えて行動し、失敗したら方向転換して再度進めば前進出来るのではないでしょうか。