Kimuta Yuichi

木村裕一

株式会社MILITARYWORKS 代表取締役 https://www.militaryworks.jp/

略歴

平成8年、陸上自衛隊に入隊。同年6月、習志野駐屯地第1空挺団へ異動。同年9月、落下傘整備中隊に配属。平成24年8月、松戸駐屯地落下傘部へ異動。
令和2年10月、陸上自衛隊退職後MILITARYWORKSを設立して今に至る。

現在の仕事についた経緯

自衛官として20年以上続けましたが、東日本大震災で思うような活動が出来ず、震災後からはいつも違和感を感じる毎日でした。辞めたいとは思っていましたが、その頃は結婚もしており子供も1人授かっておりましたので辞めるという選択肢はなく嫌々続けていました。
そのまま数年嫌々ながらやっていたのですが、私みたいな隊員が多い事に気がついて、このような隊員を少しでも救えないかなと思うようになりました。その後、たくさんの方に相談・協力等していただきMILITARYWORKSを設立しました。

仕事へのこだわり

陸上自衛隊に入隊時は誰にも負けたくない一心で全国一と言われる習志野駐屯地の第1空挺団を志望し、行ける事になり、ものすごく頑張った記憶があります。ただがむしゃらに頑張っていたにも関わらず、周りを見れば、なぜか冷たい反応の隊員もいました。それは「どれだけやっても給料が一緒なのになんでそんなにやってるの?」的なものでした。そういう方からは本当に目障りな存在だったのだと初めて気が付きました。
それでも自分の中で納得がいくまでトレーニングをして、やり続けていましたが、遂に我慢が出来なくなり、転属を希望して後方支援と言われる落下傘を扱う補給処に異動しました。
はじめの方は自衛隊の事はあまり考えずに、「家族との時間が増えて良かったんだ」と自分に言い聞かせていましたが、やはり周りのやる気のなさに失望してしまい、辞めて自分で何か出来ないかを悩む日々でした。
それでも周りの助けもあり、自衛官を助ける方に回れるようにMILITARYWORKSを設立して、今はどうすれば自衛官の役に立てるのかを日々考えています。
やはり人のために働くという根本が大切だと思って今までやって来たので、毎日が充実していて楽しいです。

若者へのメッセージ

アドバイスなんて出来る立場ではないですが、最近の若い方はネットの情報がたくさんあるからなのか、我慢があまり出来ないのかなと思ってしまいます。
ネットでは好きな事をやりなさいだとか、楽しくない仕事なんてやるべきじゃないとか、耳障りのいい事がたくさん溢れていますが、成功してる方が楽しい事ばかりやっているわけではないと思います。
もちろん我慢も大切ですし、単調な事も時にはやらないといけません。やりたくない事はせずに楽な事ばかりしていて成功するならば、世の中は成功者ばかりになると思います。そこを履き違えないように頑張りましょう。