Akihiro Yoshiaki

秋広 良昭

株式会社パタカラ 代表取締役 https://mpatakara.com/

略歴

東京歯科大学卒、同大学院卒、歯学博士。東京歯科大学講師。東京都昭島市で開業。
労働衛生コンサルタント取得、同事務所開設。株式会社パタカラ開設、同取締役社長。
著書「宇宙飛行士はイビキをかかない」(三和書籍)

現在の仕事についた経緯

①健康維持
②高齢化に伴う老化と萎縮
この二点を考え、商品開発を始めました。

高齢者社会に向かっているのに、高齢者や障碍者治療に思慮が向けられていない事を当時の臨床に於いて、たまたま気が付かされました。
「脳が正常ならば身体の機能は正常に動く筈」との信念で、この分野に衆目の注意が集まる様にと、先ずは口腔筋機能改善器具パタカラを開発しました。このパタカラで表情筋と脳血流の密接な関係が確認出来ました。
血中の酸素飽和度を高めつつ、更に、脳血流を活性できないかと試み、出来た物が今回のハナタカです。
おまけに、ほうれい線に効果があるのに驚きました。美容界は衝撃です。

仕事へのこだわり

科学の進化は日進月歩で進んでおります。各自が持つ経験も大事すべきですが、テクノロジーが進んできた今は、新しい知識に基づく発想を軽視していると、思わぬ失敗をすることがあります。
新規着想に基づくプロジェクトが出来た後は、みんなの意見を集約する事を大事にする。私はその調整役という立場を続けて行きたいと思います。

若者へのメッセージ

我が家の家訓として「社会に迷惑を掛けない。社会の役に立つ事をしなさい。」と言われて育ちました。
私は若者にエールやアドバイスをする資格も能力もありません。経験を言えば、常識から外れる状況の中に問題解決のヒントが隠されております。ヒントを見つけ出せば70%発明は成功です。残り30%の解決は容易です。
今回のハナタカを例に挙げると、①騒音問題(ビル風・流体力学)、②酸素摂取減少問題(貧血、高血圧)、③口腔内乾燥問題(唾液乾燥での虫歯、歯周病、口臭、口内炎)等々複雑雑多な絡み合いです。イビキとそれに伴う諸問題を曖昧に見過ごして来ました。根本関係を解明せずに、その場凌ぎで解決しようとして来たので、問題解決の核となるヒントが見つからなかっただけです。逆に、私がヒントを見つけられたのは、畑違いの系統発生学のお陰です。
先入観を抱かず変化を地道に追っていたらわかったことです。格言で「人の行かぬ裏道に花畑あり」です。