Anzai Yusuke

安西 勇輔

株式会社Lim 代表取締役 http://col-salon.com/

現在の仕事についた経緯

ファッションやヘアスタイルに対する興味を持った最初のきっかけは、中学生の頃に初めて美容室へ行って感銘を受けたことでした。
高校卒業後は美容室に勤務しながら、通信で美容師免許を取得。札幌市内のサロン2店舗でトータル8年ほど勤めました。
その後、全国規模で展開しているサロングループの北海道における新店舗立ち上げに携わり、25歳のときに店長になりました。
以降、7年間連続でグループ売上ランキング1位を保持し続けるという結果を出したこともあり、フランチャイズの形で初となる自身のサロンをオープンするチャンスを頂き、とんとん拍子で3店舗まで出店を拡大。
そこで採用・教育・集客の流れを作るコツを掴んだところもあり、以降、年間1店舗以上の店舗開発に参加し続けることになり、これまで12店舗の立ち上げに関わってきました。
2020年にフランチャイズを抜け、完全独立という形で株式会社リムとしてリスタートした次第です。

仕事へのこだわり

「美容師の仕事は何か」と聞かれれば、私は「目の前の人を笑顔にすること」だと答えます。専門的な知識や技術は、あくまでその実現のために必要なものです。この順番を誤ると、「技術力が優れていればいい」、「豊富な知識があればいい」という考えになり、ひいては美容師の仕事の本質が果たせなくなってしまいます。
美容師だけでなく、仕事をするのに必要なのは、ごく当たり前のことを当たり前にできることです。つまり、人に感謝ができるか、周囲に謙虚であるか、素直に謝罪できるのかといったレベルのことです。しかし、そういったことを大切にできるかどうかが、日々のお客様への態度や、技術を学ぶ姿勢に表れてくると思います。
また、私は美容師としてサロンで働く以外にも、ブライダル、コレクションでのヘアメイクやセミナーの講師など、あらゆる場での経験があり、だからこそ「経験でしか人は成長できない」と断言できます。私が起業にかけた思いもまさに、「従来にないような“さまざまな経験”ができるサロンを作り、美容師自身が楽しめる職場を作りたい」と考えたからです。いくら向上心や能力があっても、適した環境がなければ努力の継続は不可能です。
だからこそ、納得のいく給料と、安定した生活、幅広い経験のすべてを得られる美容室を作り、1人でも多くの人が成長できる土壌を整え、増やしていくこと。それが私の経営者としてのミッションだと捉えています。

今後の目標

直近の目標は、先の4年で、10店舗運営を達成することです。今現在は、ヘアサロン4店舗とアイラッシュサロン1店舗を運営しており、近日中に1店舗、来年さらに1店舗をオープン予定のため、実現可能な数字だと考えています。「北海道で美容室経営」=「安西 勇輔」と第一想起されるように、まずはその目標を実現させるところから始めていきます。
また、ここまでベンチャーとして数年で一気に飛躍した部分があるので、今後は新しく入ってきたスタッフ達をしっかりと教育できるようなカリキュラムを作り、会社内部の体制もより強固になるよう整えていきたいと思っています。
ひいては事業拡大を続けながらも、美容室経営において重要な、求人・教育・集客の3点どれもが抜けることのないよう邁進していきます。

若者へのメッセージ

今の若い方は、生まれたときからネット環境が整っていたり、あらゆるメディアに恵まれていたり、私が社会人になったばかりの頃と比較すると、ずいぶん「できない」ことが減ったと感じます。
せっかくいろんなチャレンジがしやすい時代にあるのですから、ぜひありとあらゆるものを駆使し、さまざまな知識を身に付けて、夢を持ち、行動し、経験を通じて成長し、どんどん夢を叶えていってほしいと思います。
そして、どんな業種においても、仕事の本質をしっかりと理解した上で進んでいくことを忘れないでください。