Asaka Momoko

浅賀 桃子

ベリテワークス株式会社 代表取締役 https://veriteworks.co.jp/

略歴

神奈川県出身。慶應義塾大学卒業後、眼科視力検査員・ITコンサルティング会社人事などを経てカウンセラーとして独立。サポートしたクライアントは延べ5000人を超える。
2014年ベリテワークス株式会社として法人化。カウンセリング・人事労務・システム開発事業を行っている。予防カウンセリングに強みを持ち、ストレス・メンタルヘルス・キャリアデザインなどのセミナーや記事執筆、インタビュー記事、NHK「おはよう日本」、フジテレビ「めざましテレビ」などメディア出演多数。
著書に『IT技術者が病まない会社をつくる-メンタルヘルス管理マニュアル』『図解ライフデザインの教科書』(ともに言視舎)がある。2022年アジア太平洋キャリア開発協会理事長就任。

現在の仕事についた経緯

縁あって飛び込んだIT業界。起業前に人事担当として勤務していた企業ではメンタル不調になる方を多く見てきました。不調の兆候があっても早期対処ができず、長期休職や退職に追い込まれることもしばしば。IT業界に身を置き続ける中でカウンセリングの必要性を強く感じ、カウンセラー資格を取得しました。

取得後は資格を活かし自社社員のキャリア相談を多く受けていましたが、次第に独立した第三者として各企業の方と向き合いたいと思うようになりました。会社の人事・カウンセラーとしての立場では、相談する際に自身の評価のことを考え本音を言わず、遠慮する人もいると感じたからです。
そして「IT技術者がメンタルヘルスを保ち、元気に働き続けられるような世の中に」という願いを込めて独立しました。

仕事へのこだわり

私のファーストキャリアは医療法人の眼科勤務でした。小学5年生の頃から一貫して「図書館司書」になりたかった私にとって、当時決して望んでいたものではありませんでしたが、運命を受け入れ「手に職をつけられるように頑張ろう」と考えていました。
当時とは仕事の種類は変わりましたが、この思いは今でも共通しています。

会社経営者になってからは「自分にしかできないことは何か?」「他との差別化はどうしたらできるか?」を考え続けています。
そしてスタッフには、弊社で仕事をするにあたって大切にしてほしい思いを「会社理念」として伝えています。以下の3点です。

1.みんながんばれ
全員が完全に同じことができなければいけないわけではない。各自能力・適性が違うのが人。
自分の個性・能力を理解し、生き生きと仕事をしよう。

2.いのちだいじに
生きていれば必ず良いことがある。無理な仕事は厳禁。思い詰めることも厳禁。
細くても長く続けていれば、きっと日の目を浴びる日が来る。

3.いろいろやろうぜ
新しいことは前例がなく、結果が読めないもの。とにかくやってみることが大事。
前例も旧習も気にせず挑戦しよう。

できないことをできるように頑張ることもある程度は必要だとは思います。ただ会社として一緒に仕事をしていくうえでは「それぞれの強みを活かし、弱みは補い合い、チームとしてよい結果を出せるようにしよう」ということを大切にしています。
また、メンタルヘルスを事業のひとつにしていることからも、生きていれば必ず良いことがあるから無理はしないように、と折に触れて伝えています。頑張りすぎたり、思い詰めすぎたりしない。過剰な負担を強いないようにすることを意識してもらいます。
そして「前例がないようなことでも、躊躇するよりもチャレンジを!」「とりあえずやってみよう」という基本姿勢を持つことを推奨しています。

若者へのメッセージ

私がこれまでの社会人生活の中で、大切だと思っていることをいくつかご紹介します。

・諦めずに継続する
結果が仮にすぐに伴わなかったとしても、愚直に続けられることは才能だなと思います。「自分には〇〇の才能がないから…」と嘆く声を聞くことがありますが、それでも頑張り続けているあなたには才能があります。

・いろいろなところに普段からアンテナを張る
仕事を取り巻く環境に対する知識を幅広く持つことは、仕事ができる人になるために必要だと思います。

・素直な心を持つ
結果を出せる人の共通点は「言われたことを本当に素直にやり、そしてやり続ける」ことだと思います。

・自分で考える習慣を身につける
経済産業省が提唱した「社会人基礎力」のひとつにも「考え抜く力」が含まれています。ビジネスを取り巻く環境の変化が激しいこの時代だからこそ、若いうちから意識したいことです。

・前向きに取り組む
小さなことでもいいので自分なりのやりがいを見出し、前向きに取り組むうちに道が広がると信じましょう。