ベアード ブライアン

Bryan Baird

合資会社ベアードブルーイング 代表社員 https://bairdbeer.com/

略歴

大学卒業後、大阪・泉佐野市に英語教師として来日。その後、アメリカの大学院へ進学して修士号を取得。日本へ戻り、2000年に静岡県沼津市にて合資会社ベアードブルーイング設立。現在は関東・関西へ直営レストランを展開。ブルワリーと本社は2014年に伊豆市へ移転。敷地内にてキャンプ場も経営している。

現在の仕事についた経緯

大学卒業後に大阪・泉佐野市に英語教師として来日し、日本の食と職人文化に魅了されました。3年間英語教師を務めた後、アメリカの大学院へ進学し、日本の近代史や金融、政治、経済などを研究。大学院卒業後に米国企業の日本支社(東京)に就職しました。
しかし、生涯情熱を捧げられる仕事がしたい、日本とアメリカの懸け橋になりたい、そして大学時代にアメリカで親しんできたクラフトビール文化を日本に伝えたいという想いから、当時法改正で解禁となった地ビール事業を立ち上げることを決意。
仕事を辞め、アメリカのカリフォルニア州にある醸造の専門学校で一から醸造について学びました。そして2000年に静岡県沼津市にて合資会社ベアードブルーイングを設立し、クラフトビール工房併設パブの経営をスタートしました。

仕事へのこだわり

創業当初から、会社の哲学や理念は変わりません。モットーは、ビールがあることによって人生をより豊かに、より幸せにするということです。
ビール造りにもこだわり、伝統的な製法を用い、最低限の加工で最大限の素材の良さを引き出しています。ビールほど多様性のあるアルコール飲料はないということを証明するために、定番12種類、季節限定を年間40種類以上醸造しており、直営店では、フードコンセプトを変え、ビールとフードの多様なペアリングも提案しています。
ビール工場といえば、現代では大規模な工業的なイメージがあると思います。しかし、ビールは農業の延長であり、農作物を加工してできるものだという原点に戻り、伊豆の素晴らしい自然の中にビール工場を建て、敷地内では無農薬栽培の農作物を造り、ビールの副原料として利用しています。
また、この素晴らしい自然環境を活かし、キャンプ場経営も行い、ビールを存分に楽しむ環境を提供しています。さらに、次の世代を担う人材の育成にも注力しており、自社にとどまらず、多くの卒業生が、ビール業界や飲食業界で活躍しています。
今後も業界の発展、市場の拡大、地域貢献、環境整備など、ビールづくりを通して、社会に貢献できる会社へと成長していきたいと考えています。

若者へのメッセージ

誠実で謙虚であること、そして感謝の気持ちを表すこと、これが実りのある充実した人生を送るために重要な柱となります。他人の成功を認めて賞賛し、失敗には自分の肩を貸し、寄り添うことが賢明であると考えます。