Chubachi Satoru

中鉢 悟

中鉢建設株式会社 代表取締役 http://www.chubachi.co.jp/

現在の仕事についた経緯

昭和47年に、兄が創業者としてこの会社をスタートさせたことが始まりでした。
もともと別に夢を持っていたにも関わらず、私がこの道に入ったきっかけは、創業当時、人手不足で困りかねていた兄の様子を見て、手伝わざるをえないと感じたからです。
昭和の時代、特に私達のような地方出身者は、家族の誰かが困っていれば、他の者が皆で応援するという風潮がありました。
兄を助けるという決意を固めてからは、横浜の大学にて夜間の授業を受けながら日中は同業の会社にて働き、研鑽を積んでいきました。
その後、大学卒業と同時に弊社に入社し、工事部、営業部、さらに経理の仕事にも携わった後、専務として会社の運営等に関わり、2019年に代表取締役に就任したという流れです。

仕事へのこだわり

弊社では、毎朝の朝礼後に「今日も楽しく仕事をしましょう」と社員全体で唱和しており、これこそがまさにこだわりと言えるかと思います。
思えば仕事をする時間とは、人生の中で圧倒的な割合を占めるもので、いやいや仕事をしていれば、それこそ人生そのものもつまらなくなってしまう気がします。
したがって、幸せな人生を送るために、楽しく仕事をするためにはどうすべきか、皆がそれぞれのポジションにおいて工夫を凝らすことが、弊社の基本的姿勢です。
例えば、お客様に喜んで頂けるような仕事ができれば、おのずとこちらも仕事が楽しくなるでしょうし、さらに社員が一丸となってお客様から感謝されるような仕事ができていれば、会社そのものが社会から必要とされ、継続的な発展にも繋がっていくと考えています。

今後の目標

私達の掲げる経営理念「私たちをとりまくみんなの幸せづくり(利他の心)」の通り、お客様や社員さんはもちろん、協力業者や職人さんといった仕事に関わるすべての人達の幸せづくりに励み、互いの繁栄を願えるパートナーとして、皆で共に楽しく仕事ができる状態を引き続き継続していきたいと思います。
皆を幸せにするためには、技術力や工事力、専門的知識など、絶えず高みを目指さなければいけない厳しさもありますが、それこそ楽しく仕事をするための創意工夫を持って乗り越えていきたいものです。
また、私達は大切な税金をお預かりして、公共事業に携わる身ですが、現在はコロナや戦争に対して多額の予算がつぎ込まれることで、国内外を含め、経済状態が破綻寸前になってしまっています。
この状況下で、私達事業者が経済再生に関する手を何も打たなければ、そのまま次の世代へツケが回ってしまうことになるでしょう。
そうならないためにも、私達は「100億円企業」「100年企業」といった事業規模の拡大と長期的な発展を図り、少しでも経済回復に寄与できればという思いで今後も取り組んで参ります。

若者へのメッセージ

冒頭でお話した通り、私は決して望んでこの仕事に就いたわけではありません。
ただ今となって思うのは、どんな仕事であっても、「働く」とは「はた(傍)」を「らく(楽)」にすることだということです。
つまり、お客様を含め、仕事に関わるすべての人を楽にしてあげる、楽しくしてあげることが仕事なのではないでしょうか。
そう捉えると、職種が何であれ、どんな仕事にもやりがいはあるのだと思います。
おそらく若い皆さんは「理想の仕事」を、サッカー好きの少年がワールドカップの舞台に立つようなイメージをされているのではないかと思いますが、あえて申し上げると、そのように好きなことをストレートに仕事にできる人は圧倒的少数です。
ほとんどの人は、縁あって就くことになった仕事に自分を合わせ、いかに傍を楽にできるか、ひいては楽しく仕事ができるか努力をしているのです。
人生を楽しむには、相応の努力をしなければなりません。
ならば、言われた仕事にいやいや取り組むよりも、なんとか楽しくなるよう主体的に取り組んだ方が、よほど有意義な人生になるのではないかと思います。