Esaki Kazuhiro

江崎和博

一般社団法人世界品質戦略研究所 代表 http://www.wqsi-j.jp/

略歴

1971年、東京都立世田谷工業高等学校機械科卒業後、日本大学理工学部電気工学科、電子工学博士前期課程修了、鳥取大学工学部大学院工学研究科博士後期課程修了。
博士(工学:社会ステム開発工学)、技術士(経営工学部門)フェロー、PMS(プロジェクトマネジメントスペシャリスト)、PMC(プロジェクトマネジメントコーディネータ)。
現 三菱電機インフォメーションシステム、日本エマソン、アズビルを経て、荏原製作所にて品質保証・システム技術・経営企画・IT戦略部門長、国内・海外情報システム導入プロジェクトの管理責任者を歴任。この間、火力・原子力発電所向けプロセスコントロールシステム、三菱銀行システム、ビルマネジメントシステム、欧州5ヶ国の販売・物流・製造・財務会計統合ERPシステム、国内半導体製造装置工場のハイブリッド生産システム、本社R&D、環境マネジメント、ナレッジマネジメントシステムの導入プロジェクトを成功させた。
また、業務の傍ら、一貫して品質と生産性の向上を目的としたシステム品質要求定義及び評価技術、人的要因などの研究を実施。1988年から約30年間にわたり一般財団法人日本規格協会、ISO/IEC_JTC1/SC7 WG6国内専門委員及びISO国際会議のエディタとして、ISO/IEC25000_SQuaREシリーズ国際規格の開発を担当し、システムの品質要求と評価技術に関する国際標準の制定、国内JISの制定に取り組んだ。
2010年、58歳で法政大学理工学部に奉職し、8年間専任教員としてプロジェクト管理、生産管理、応用生産システム、TQM、PBL、生産情報特論など学部及び修士課程の講義を担当。この間、企業現場での経験を生かし、理論と実践に基く品質及びプロジェクトマネジメントなどの理論を開発。2018年、65歳で定年退官。2018年に一般社団法人世界品質戦略研究所を設立、現在に至る。
現在は、次の地球文明の実現に向けて、企業や大学の経営品質改善に向けた経営コンサルテーション、執筆、講演などの活動による新しいマネジメント理論の普及、展開を進めている。
著書はプロジェクトマネジメント(共立出版、江﨑和博監修・他)、これならわかる生産管理(技報堂出版、日本技術士会生産管理研究会、江﨑和博監修・他)、品質統合マネジメントの原理(世界品質戦略研究所、江﨑和博著)、PBLの概念と進め方(世界品質戦略研究所、江﨑和博著)、持続的で幸福な人類社会の未来ビジョン(世界品質戦略研究所、江﨑和博著)、経営工学辞典、品質保証・品質改善・TQM(朝倉書店、江﨑和博・他)、Principle of Unified Quality Management(World Strategic Institutes、K. Esaki、Amazon.com)、国内学術論文・海外ジャーナル多数。

現在の仕事についた経緯

1978年に就職後、数度の転社を繰り返すも転職はせず、ベンダー及びユーザー、国内及び海外の現場で一貫してソフトウェアの開発、IT導入プロジェクトマネジメント、品質、生産システム構築などを担当し、現場の経験から多くのノウハウを得ました。
58歳で大学に移り、これらの知見やノウハウ、マネジメント手法を体系化し、現在の総合的品質管理(TQM: Total Quality Management)の欠陥を補うための世界初の品質統合マネジメント理論(UQM: Unified Quality Management)及び問題解決・提案型人財養成のためのPBL(Problem & Project based Learning)理論を開発しました。
2018年、65歳で定年退官後、次の地球文明の実現に向けて、一般社団法人世界品質戦略研究所及び鎌倉歴史ゆかりの会を設立し、「持続的で幸福な人類社会」の建設に向けた新しいマネジメント理論の普及、展開を進めています。

仕事へのこだわり

信条は真摯・責任・信用を旨とし、誠意を持って対応します。既存のコンサルタントにありがちな欧米流受け売りの観念的理想論や、無いものねだりの対策、価値の無い膨大な紙くずなど無駄の多いソリューションは提案しません。顧客様の経営環境や実状に合わせた柔軟で満足度の高い支援を提供します。
経営品質改善と生産性・収益性の向上に向けた世界初の品質統合マネジメント理論、及びプロジェクトマネジメント理論の適用による新規事業、イノベーションの成功に向けた支援ができます。
IT分野での品質及びプロジェクトマネジメントの経験に基づくDX戦略企画、DX導入、新規事業などの戦略プロジェクトの企画・導入の支援、人財の育成が可能です。
生産系、ERPシステムなどの研究開発・企画・要求定義・設計・開発・試験・保守などの全ての業務プロセスの豊富な経験・知識、人脈を活かした確実な問題や課題の達成支援が可能です。

若者へのメッセージ

人類文明は数千年ぶりの大転換期を迎え、地球環境問題や金融危機、人口問題、感染症の蔓延、食糧危機、富の格差と貧困、国際紛争、難民問題など山積する地球規模の問題を抱えています。21世紀に入り、半導体デバイスのさらなる高速化、大容量化は通信やシステムの高機能化、高性能化を実現し、ディジタル技術の発展はIoT(Internet of Things)や人工知能(AI: artificial intelligence)によって医者や教師、翻訳、販売、士業、オフィスワーク、工場の組み立て作業員などの仕事さえAIやロボットで代替できるようになりつつあります。
結果的に、これまで知識集約的と言われてきた診断や判断、予測や意思決定を伴う定型業務や手続き業務に携わる職業従事者の多くが就労の機会を奪われ、今の社会制度のままでは巷には失業者が溢れるという未来が目前に迫っています。現在は、AIやIoTの進歩によるDX(Digital Transformation)革命の真っただ中であり、世界が大きく変わる中で、日本の若者を取り巻く仕事や生活環境が激変し、これまでの常識や教育で学んだことがまったく通用しないような大変難しい問題や課題に遭遇することが多々あると思います。
一方、我が国は縄文以来、10000年以上継続する世界最古の国家として、先人が営々と積み上げ残してくれた歴史や文化などの貴重な遺産に恵まれています。従って、これから訪れる苦難を乗り越えて、来るべき新しい地球文明の建設に向けて、若者には、是非、先人が残してくれたれ我が国の歴史、伝統や文化などの遺産を学び、偏見や固定観念にとらわれない創造性を発揮して、元気を出して頑張って頂きたいと思います。