Fujimura Sayaka

藤村さやか

株式会社インディゴ気仙沼 代表取締役 https://www.big-advance.site/s/144/1635

略歴

28歳で食のPR会社を立ち上げ、6年間従事したのち、結婚を機に宮城県気仙沼市に移住。第1子出産後、乳飲み子を抱え働くのに困る同じ境遇の女性らと染色工房「インディゴ気仙沼」をオープン。フルタイムで働くのが難しい女性雇用の受け皿を担う。100%天然インディゴによる染色受託およびオリジナル商品の製造販売を手掛ける。新規事業として世界的に希少な染料植物パステルに日本で初めて着手し、注目を浴びる。

現在の仕事についた経緯

首都圏から気仙沼に移住し、地方格差・女性の働き方の選択肢・沿岸部の待機児童問題など、それまでの生活環境との違いに戸惑いを覚えました。
そこで当事者として、子連れで働ける職場を開設。3カ月間の研修期間で就労できる手工業の中でも、気仙沼=海=ブルーを想起しやすい商材=藍染めを選びました。

仕事へのこだわり

①すべてに通ずるのは謙虚さ
自らの持つ技や力の限界を正しく知って、謙虚であることが大切だと学びました。また周りに頼り、耳を傾けるということも大切です。助言を求めること、そこから得たヒントを素直に実行してみることで、道が開かれると実感しています。

②全体を見る
目の前の状況にとらわれてしまうことがよくあります。大切なのは、全体を俯瞰的に見て、どこに向かおうとしているのかを確認し続けること。目的地と現在地が把握できていれば、想定できる課題や、なすべきことも見えやすくなります。

③誰のための仕事か
課題をクリアし、目的地に達成するためのすべての工程は、お客様の喜びにつながるためにあります。お客様のお顔に浮かんだ喜びの表情を見ることで、「ああ、このために仕事をしてきたんだな」と実感できます。

若者へのメッセージ

社会全体を見つめ、起きている事柄から課題を抽出する。課題を改善していくために何ができるかを考え、協力者を集めながら実行していく。一見、難しそうに聞こえますが、そのためには常識を超えたところにある“新しいもの”に恐れずにチャレンジしていく若さ、柔軟性が大きな武器になります。
今は多様なものの見方、暮らし方、働き方と、いろいろな人が様々な場面で新しいものを創っていける社会。他人に押し付けられるのではなく、自分が幸せ、たのしい!と思えることを見つけ、関わっていくと、思わぬ道が開けたりします。皆さまおひとりおひとりとお仕事で関わることができる未来がとても楽しみです。