Fujita Shun

藤田 俊

フレンドフーズ有限会社 代表取締役 https://www.friendfood.jp/

略歴

2005年 同志社大学商学部卒業
2005年 株式会社ベネッセコーポレーション入社
2008年 株式会社ベネッセコーポレーション退職、リンクエイジ株式会社 取締役就任
2015年 フレンドフーズ有限会社 取締役就任
2016年 リンクエイジ株式会社 代表取締役就任
2018年 株式会社DEKIGOTO 取締役就任
2018年 フレンドフーズ有限会社 代表取締役就任
現在に至る。

現在の仕事についた経緯

2018年に父である先代社長が他界しました。当時のフレンドフーズは負債が積み上がり、金融機関や専門家による再生計画が決まっておりました。また、先代が病に倒れたことからか、ありもしないデマも流され、仕入も制限されるような経営的に非常に厳しい状況でした。

ですが、父と志を同じくする同業の方々、懇意にしてくださった方々とお会いするたびに、すべての方から「フレンドフーズをなくしてはならない」と声を揃えられました。
そこで、小売業の経営は未経験だったのですが、事業継承を決意しました。

仕事へのこだわり

特別なことをしてきた感覚はないので「凡事徹底」とでも言うのでしょうか。私がジョインした後は、小売業やスーパーマーケットの当たり前ではなく、ベンチャー企業の「当たり前の基準」をベースにしました。
なんせ弊社においては、社長である私が一番スーパーマーケットの素人なので、業界の常識なんて知る由もなく、そして理解するつもりもありませんでした。

当初より、できないことをやるのではなく、自分のできることを精一杯こなす。出来ないことは他のできる人に任せるという「餅は餅屋」スタイルをとっています。
腹をくくって行動をやりきることの大切さ、そして、やり切った後に初めて見える世界があり、そこからさらに行動を重ね、自己省察を繰り返すこと。
これらを皆に諭し、促し、実践して、背中を見せました。背中を見せたらまた預けます。

その後はまだ発展途中ではありますが、内部の暗黙知を形式知に変え続けて社内の文化作りに励んでいます。
各々が好きなこと、楽しいと思えること、得意なことに熱中できるような組織を創り、自分たちの次の次の世代まで不易流行の「不易」を残していけるような、紡いでいけるような、土台作りをこれからも実践していきたいと思っています。

若者へのメッセージ

私たちはこれからも、何かに迷ったときは、理念・方針に立ち返り、目指すべき理想を、今この場から目指します。
もしも理想郷が見つからないなら自分たちで作り出します。
自分たちで作り出せないなら、一緒に理想郷を目指してくれる仲間を求めにいきます。

信じたことを諦めないこと。できない理由を捨てて出来る方法を考えること。
動きながら考えること。チャレンジの回数を増やすこと。
当たり前の基準を日々スパイラルアップし、失敗も成功の一歩として積み上げること。
そして、実行しきること。
相対的に誰かと比較するのではなく、自分たちの基準をいかに高く深く保ち、絶対的な基準で判断することができるかを大切にしてもらいたいです。

ここから先の未来に正解なんて存在しません。だから自分たちの未来が正解かどうかは、相対評価で他人に判断されるものではなく、絶対評価によって自分たちの物差しで決めるべきだと考えます。
だいたい未来なんて、自分で創るものですから。