Fukuda Chieko

福田 知恵子

株式会社チーフサポート 代表取締役 https://www.chiefsupport.jp/

略歴

1997年鶴見大学短期大学部歯科衛生科卒業。開業医勤務。
2001年にフリーランスとなり、様々な形態(自費専門、保険診療、矯正歯科、小児歯科など)の開業医に勤務。平行して2001年に歯科・美容・介護系のコンサルタント人材育成事業を行っている会社に所属し、主に公衆衛生活動や学術事業で研修企画、運営を行う。2003年より自身もインストラクターとして活動。ネパールでの歯科衛生士育成に関する海外支援活動も経験。学会や歯科団体での講演多数。
2019年に独立し、チーフサポートを設立し、歯科衛生士が楽しく輝ける仕事ができるよう研修などを通して、サポートを行う。2022年3月株式会社チーフサポート設立。
著書:クィンテッセンス出版株式会社 歯科衛生士別冊 診査・スケーリングテクニックなど。

現在の仕事についた経緯

20代は歯科衛生士として自信が持てないまま、どうやっていけばいいか沢山悩んできました。悩みもがいていた時に、いろんな働き方、価値観をもった歯科医療従事者の方々に会い、お話を聞くたびに、自分にできることは何かということを考えていました。そんな折、講師として人前でお話させていただく機会をいただき、その時は緊張で記憶にないくらい精一杯、話をさせていただきました。聴講いただいた同い年くらいの歯科衛生士の方が「福田さんががんばっているのをみて自分もがんばろうと思いました」とメールをいただき、“前向きに頑張ることで、頑張ろうと思っていただけるなら、それならできる。講師をやってみよう。”と思ったのがきっかけです。20代の自分と同じように悩む仲間がいると力になりたい、何かできることはないかと思い、クライアント(歯科医院)へ改善案をご提案することで、それが次第に仕事へ成長していき、インストラクター、コンサルのお仕事がスタートしました。

仕事へのこだわり

歯科衛生士という仕事を私は患者さんに育てていただきました。患者さんのお話を伺うことで、様々な人生観を知り、治っていく喜びも一緒に共有することができ、仕事のやりがいを教えていただきました。孫ほど歳の離れている患者さんが、私の前で「もっと早く知っていたら・・・」と歯を失うことに涙を流しながら悲しむ患者さんもいらっしゃいました。私が患者さんにお伝えしていかないといけないと思った出来事でした。それからは、患者さんがあきらめない限り、歯科衛生士として私はあきらめないと決めています。
新人の歯科衛生士教育では、今まで患者さんが私に教えてくださったことを踏まえ、患者さんとの関わりを大切にできるようにコミュニケーションの大切さをお話するようにしています。患者さんとの関わりの中で、歯科衛生士がお仕事を続けていける糧となる力をつけることができます。そのために必要な知識、技術が身に付けられるよう、それぞれの歯科衛生士が仕事への楽しさや喜びを感じていただくきっかけになれたらと考えています。

若者へのメッセージ

“やりたい”、“やりたくない”、“できる”、“できない”ではなく、“まずやってみよう”という心構えでいること。上手くいかないことを失敗と思わず、いろいろ自分を試して、自身で自分育てを楽しんでほしいと思います。昨日の自分よりも今日の自分の成長を小さなことをひとつでも感じながら、向き合っていくと、自分の考え方や視野の幅が広がり、生きやすくなるのでは。
何事も楽しむ気持ちを忘れずに、頑張ってほしいと思います。