Fukumoto Akira

福本 英

株式会社ノックラーン 代表取締役 https://knocklearn.com/

略歴

九州大学経済学部経済工学科卒業。新卒で株式会社ビズリーチに入社。スタートアップ・ベンチャー企業や外資系大手企業、日系大手企業の中途採用支援に従事。2022年3月に株式会社ノックラーンを設立し、代表取締役に就任。現在は、教育事業・中途採用コンサルティング事業を7名で運営中。

現在の仕事についた経緯

大学時代から一貫して教育領域で事業づくりを行っているのですが、この領域を選んでいる経緯は家庭環境と社会課題にあります。
まず、私は高校卒業まで校長先生や国語の教員をしていた祖父、塾を経営している祖母・母と同じ家で暮らしたり、自分自身も塾のお手伝いをしたりと比較的教育領域に触れている時間が長く、かつ多角的な視点から日本の教育を見ることができる環境にいたことが今の自分に大きく影響を及ぼしていることだと捉えています。

また、現在の公教育の人材要件と、文科省が掲げている今後の教育方針の柱となる新学習指導要領を実行できる人材要件には大きな溝があり、政府が掲げる教育を現状公教育で実行することが難しいということが社会課題であると考えています。この課題を解決するためには公教育側の抜本的な改革を起こす必要があると考えていますが、公教育の構造上5-7年の中長期で実行できないと判断しました。そこで政府の教育方針とお子さんがいらっしゃるご家庭のニーズが強い領域で、副業社会人によるオンライン家庭教師「KnockLearn」というサービスの開発を行うことを決断し、株式会社ノックラーンを設立しました。

仕事へのこだわり

私は社内外問わず、どんな環境下でも常に他者の期待値の120%以上を基準に置き、最善のアクションを心がけることで、信頼残高を蓄積し、自分が望むチャンスを戦略的に掴み取ることを意識しながら仕事に取り組んでいます。
対社内の事例として、新規事業に取り組みたいとなった際、まず自分の持ち場で資料作成やリサーチなど当たり前のことをレベル高くやり続けることで、直属の上司の信頼を勝ち取りました。そしてその上司の推薦付きで新規事業部責任者に自ら新規事業を立案し、事業立ち上げのオーナーを任せてもらえるようになりました。
また、対顧客の事例として、顧客がまだ持っていない情報を毎週届けるだけでなく、顧客の本質的な課題を特定したうえで新たな提案を毎回行い課題解決に取り組むことで、他社のセールスマンとの差別化を図り、顧客との信頼関係を構築していました。
その結果、信頼される外部のパートナーとして認められることで、様々なご相談を顧客からいただいたり、顧客から新たなお取引先をご紹介いただいたりと事業拡大に繋がるきっかけを得ることができました。

若者へのメッセージ

私もまだ25歳なので自戒を込めてですが、何かしら心の中に抱いている好奇心やワクワクを大切にし、小さくても構わないので一歩踏み出してみることが何事においても大事だなと思っています。
私の例で恐縮ですが、大学在学時にいま運営しているサービスを開始した時は、正直ここまで大きくなることは想像できていませんでした。ただ、その当時から、自分にできることから一歩ずつ足を踏み出して、うまくいったら次に進む、失敗したら少し戻ってまた足を踏み出してみるということを繰り返してきました。その結果、以前と比べて自分が取り組むことに対する解像度が上がり、アクションの質が高まったことで起業や事業拡大に繋がっているという感覚があります。
最初の一歩目は見様見真似でも全然問題ないですし、誰も気づかないくらいのチャレンジでも大きな第一歩だと思います。有限な人生を輝かせるためにも、夢中になれそうなことに対してまずはハードルを下げて取り組んでみてください!