一般企業等に10年勤務したのち、「作家になりたい」という小さい頃からの夢をかなえるべくフリーライターに。それだけ文筆業に熱意があるならと請われて入った出版社で半年間修業し、2018年6月、静岡県浜松市に出版社・読書日和を設立。これまで6冊の本を発行している。
金子あつしというペンネームで2冊の本を発行している。うまれつき視力が弱くて目が見えにくい(弱視)という一面もある。
現在の仕事についた経緯
仕事へのこだわり
「本社の人間にあいさつをして、俺をつぶそうとしているな」
本社から30分ほど離れた事業所に配属されて1か月、本社からの会議から戻って上司から言われたことです。私に足りなかったのは、周囲を関与しながら観察し、自らの行動を変えていく力。本社にはまるで人間がいないかのように、わき目もふらず会議室に吸い込まれていく同僚の様子と意図に気づくのが遅れてしまったことで、上司はもちろん本社から離れた事業所で一丸となって頑張っていこうとする先輩方の信頼を失いました。
このままでは、いけない。それから仕事をするたび、転職を重ねるたびに首を振って周囲を観察し、会社のならわしやしきたり、業界の動向を意欲的に学んで、仕事の成果につなげてきました。
人生をかけて磨いてきた「これまでを知り、これからに活かす」姿勢は、いま長崎の戦災孤児の手記を復刊するなど、出版事業に生きています。
しきたり、ならわし、これまでと聞くと、つまらなく思えるかもしれません。しかし、そのつまらないと思うことこそが、仕事をするうえで大切なのです。「これまでを知り、これからに活かす」その姿勢で、あなたも成功をつかみとりましょう。
若者へのメッセージ
「最近頑張っているね、軽蔑しているよ」
新卒で入社して数年、会社の先輩から言われた言葉です。そのときあらためて、会社で、そして社会で求められるのは、努力でもなく、挑戦でもなく、結果なのだと気づかされました。
若いうちは特に「失敗を恐れず、挑戦しよう」と言われがちです。しかし、求められるのは、なくさず、忘れず、遅れず、間違えず、ただひたすらに求められる結果を出し続けることです。
この「アドバイスされることと現実の差異に、いかに早く気付けるか」も、いかに早く仕事ができるようになるかのカギです。そして、そのカギを得るために大切なのが「関与しながらの観察」なのです。
失敗するな、観察しよう。
挑戦するな、成功しよう。
ご覧のあなたが成功し続けることを、私は祈っています。