日本大学芸術学部卒業、アナハイム大学にてTESOL修了。
日本人の父とブラジル人の母のハーフ、父に勧められ高3でアメリカに留学したところ全く通じないことにショックを受け、そこから勉強と練習を重ねて講師に。自身の体験と指導経験をもとに「日本人は世界一英語に向いています」とヤマトイングリッシュを創設。ソースネクスト・ポケトーク社と業務提携。セミナーコンテスト優勝。
著書に「Have Do Getで英語は9割伝わります」(世界文化社)
略歴
現在の仕事についた経緯
子どもの頃から俳優を目指し、日大芸術で演技を学びプロとして舞台や映画作品に出演してきましたが、俳優を仕事にしてそれで生活していくルートが全く見えませんでした。
一方で、同じく英会話講師である父の勧めで大学を出た時から、自分で直接生徒さんを持ち英語を教えていたのですが、生徒さんのほとんどは私よりずっと年上のしっかりとした社会人ばかりでした。そんな方々が私のような若造を先生と呼んで1人の大人としてリスペクトしてくれました。
最初は副業のつもりでしたが、感謝してくれる生徒さんたちに報いたい、もっと多くの英語に困る人の力になりたいと思い、英会話講師としてキャリアを積むことに決めました。
仕事へのこだわり
目の前の方に全力で向き合うことです。講師として教え始めたばかりの時はまだメソッドなどは何もありませんでした。しかし生徒さんたちに報いたいと思い、いつも英語のことを考えていました。
生徒さんは大人の方ばかりでしたので、忙しい中でも上手になってもらえるように、楽しく学んでもらえるようにと、役に立ちたい一心で悩み、多くのアイディアが生まれました。
よく間違われるのですが私はネイティブではなく、18才まで英語は話せませんでした。
父の勧めでアメリカ留学に行き、学校でとても苦労しました。だから生徒さんが英語でうまくいかない時の気持ちがよく分かりますし、自分じゃないとできないことがはっきり見えています。
教えることに慣れてくると「これくらい努力するとこれくらい上達する」という目安が見えてきます。しかし、その目安から外れる方が必ずいました。そんな方々に対して絶対に諦めず、自分のやり方ではなく目の前の人を優先して全力で向き合ってきたからこそ、結果的に多くのメソッドが生まれました。
できることを当たり前にやっているだけでは次のステップに行けません。上手くいかない時に頭を絞ってこそ知恵が生まれて次につながります。
英語が上手になるかどうかは人の過程なので私は100%のコントロールはできません。しかしその過程で上手くいかない時も必ず全力で向き合って、知恵を絞って誠意を尽くすことはできます。ずっとそうしてきて、生徒さんも諦めなかったおかげで今があります。
若者へのメッセージ
大学を出て就職して1年経った頃の方をイメージして書きます。
「学び続けてください。」
これから仕事にもっと慣れていって戦力になってより忙しくなっていくと思います。休みの日は体力や士気の回復に使いたいでしょう。そこでどうか、日常の合間でできる学びを忘れないでください。
これまでは受験のために勉強してきましたが、本当の学びはもっと広くて自由で楽しいものです。そして思いがけないところで役に立ってくれます。
私の英語のメソッドは実は武道が根幹になっています。でも最初からそのつもりで稽古していたわけではありません。単に楽しかったからです。
趣味のフットサルで戦術を模索する、立派な学びです。SNSに載せる写真のアングルがしっくり来ないなら、そこから学びにつながります。スポーツの戦術はビジネスの戦略のひらめきになるかもしれません。写真のアングルはアートやデザインと深い関係にあります。
何かに興味を持った時、気になった時、ぜひその点をもっと追及してみてください。これまでならググって終わりだったところを、もう一歩踏み込んで自分の頭で考えて、模索して、トライしてみてください。何に興味を持って、何をもっと追及したいと思ったか、代えられないあなたらしさがそこにあります。