Goto Koichi

後藤 晃一

株式会社CoGno 代表取締役 https://psychological-skill-training.com/

略歴

2012年~2017年まで東海大学スポーツ医科学研究所スポーツサポートシステムメンタルトレーニング部門にて応用スポーツ心理学の現場実践及び研究活動に従事。2017年に東海大学大学院体育学研究科修了後、独立して2018年9月からNPO法人スポーツコーチング・イニシアチブへ参画。株式会社CoGno代表取締役としても活動しており、心身の豊かさ(Well-being)やハイパフォーマンスなどを軸としながら、街づくり・教育・ビジネス・スポーツなど幅広い領域で活動中。

現在の仕事についた経緯

もともと小学生時代にサッカーをしていて、負ければ人権がない勝利至上主義のチームに所属していました。中学では学校の先生による価値観の植え付けに苦しみ、2年間寝たきりで不登校に。高校に入りサッカーのメンタルトレーニングという本に出合い、スポーツ心理学を学ぶため東海大学体育学部競技スポーツ学科へ。
スポーツ医科学研究所スポーツサポートシステムメンタルトレーニング部門にて、アスリートのためのメンタルトレーニングの実践&研究に従事した後、大人としての資質(コンピテンシー)に重要性を感じ、リーダーシップ教育や組織文化に興味関心を持つようになり、現在はスポーツのみならず学校教育、組織文化醸成、街づくりなどへ従事しています。

仕事へのこだわり

自分がやりたいビジョンに対して常に自分のスタンダードを引き上げることが大切だと思っています。自分は大学院を出た後にすぐ独立してしまったため、就職した経験がありませんが、自分のやりたいことはなんとなくありました。このなんとなくある自分のやりたいことを色々な活動を通して言語化していくことも大切なポイントの一つだと思います。
また、ビジネスパーソンなどに関わっていると自分のやりたいことがないという社会人も多くいますが、過去と向き合うことがすごく大切で、自身が本当にやりたいことは自分の過去にヒントがあります。
自分の原体験とは何か?を振り返りながら本質的に自分がやりたいことを見いだし、そこに必要なことにチャレンジしていったり、成長を目指したりすることによって自分が目指す人生のビジョンに到達できると考えています。
もちろん、自分がやりたいことを成し遂げるためには嫌なことや大変なことにも出会うと思います。しかし、自分がやりたいことだからこそ大変なことや苦労も乗り越えられると思っています。心理学的にはレジリエンスという言葉があったりもしますが、自分がやりたいことは何か?という問いを持つことがとても大切だと思っています。
最後に、どんなことに対してもなぜ?(Why?)という問いを持つことがすごく大切で、物事を深堀していく考え方を養えると見えてくるものがたくさんあります。研究領域などでは、リサーチクエスチョン(何を明らかにしたいのか?)という問いを立てるところからはじまりますが、どんなことでも問いを持ち、それに向かって仮説検証を繰り返すことが、人生の豊さにつながると考えています。

若者へのメッセージ

まだまだ若輩者の私ではありますが、同じ年代にしては色々な経験をさせていただいていると思っています。その中で、自分が飛び込む環境は非常に大切だと思っています。
人は良くも悪くも環境に左右されます。愚痴や悪口などが多い環境にいれば、自分も自ずとそうなることが多くなりますし、成長が求められる環境にいれば自然と自分が成長するための考え方や行動が育まれやすくなります。
環境を変えるという選択肢も一つですが、環境を再構築するという選択肢を取ることもできます。改めて考えた時に、自分で選択する感覚を持つことが大切だと思っています。
どんな人であれ、人には常に選択判断(Decision Making)が意識的・無意識的につきまといます。その中でも日常生活の中で行っている無意識的な選択判断に気づき、その判断をより良いものにしていくことで、自分が目指している未来に少しずつ近づいていくと考えています。
その際、どんなことであれ失敗を恐れずチャレンジし、何度もトライ&エラーを繰り返しながらいろいろな経験をしてほしいなと思います。