Hasegawa Yuri

長谷川 悠里

株式会社エルゴン・ジャパン 代表取締役 https://elgon.co.jp/

略歴

株式会社エルゴン・ジャパン代表取締役。慶応義塾大学非常勤講師。ボローニャ国立大学卒業。ミラノ国立大学大学院修了。司馬遼太郎奨励賞。著書に『ダンテの遺言』(朝日新聞出版)ほか。
10代半ばでイタリアへ渡り、学生時代に起業。その後イタリアの国立研究機関に務める傍ら、貿易商社を創業したアントレプレナー。メディアサイトおよびアントレプレナーサロン『3rd Impactor(サードインパクター)』主宰。女性起業家コンサルタントも務める。

現在の仕事についた経緯

我が社は50年続く老舗イタリアブランドですが、日本上陸は3年前のことです。わたし自身は10代半ばでイタリアへ渡り、日本を外から見ることで高校時代から起業を志すようになりました。文学研究の道に進み、大学院では教授資格も取りましたが、自分にしかできないことはなにかを考えた末、本物のイタリアのモノ・コトを日本へ届けるために、輸入商社を起業することを選びました。
起業後から億単位の売上になるまで、無我夢中で、営業、マーケティング、庶務、企画開発、デザイン発注などすべてをこなしながら、道を切り拓いていきました。今は商社を経営する傍ら、その経験を活かし、女性起業家専門のコンサルタントもしています。

仕事へのこだわり

ホンモノの「モノ・コト」を、お客様に届けることにこだわり抜く。お仕事で関わるすべての方たちについて、一期一会だと思うこと。道なき道を切り拓いていく作業は、地道で苦労も多いです。周りの助けがなければ何事も成しえません。またすべての失敗や経験は成功への道に繋がっていくと信じて、何事も耐え抜いて諦めないということが大事です。コンサルティングをしている女性起業家の皆さんにも、そのように伝えています。
また我が社は長年サスティナビリティな製品づくりに取り組んでいますが、持続可能性を目指す活動は、緻密なデータ分析に基づいています。SDGsを叶えるプロセスを、環境問題や海洋問題の専門家や、慈善事業の非営利活動法人と共に丁寧に構築しています。

若者へのメッセージ

人生でもっとも大切なことは、「諦めないこと」これに尽きます。何度失敗しても、何度躓いても、必ず這い上がっていくのだと思うこと。それを繰り返していくうちに、いつの間にか息ができる水面へ浮かび上がり、太陽が当たるところが見えてくるようになります。若いうちは、「いつかやりたいことができるようになるさ」と考えがちです。でも、やりたいことを今すぐやるために、今すべきことを考えてください。
将来なにをしたいか、なにになりたいかは、ひとつではなくてもいいと思います。わたしは十代の頃からやってみたいことが色々ありました。作家になりたい、大学講師になりたい、会社経営者になりたい。それぞれの道を諦めずに努力したので、今そのすべてが叶っています。二兎を追う者は一兎をも得ず、という考えは今は古いでしょう。三兎も四兎も追いながら、たくさんチャレンジして失敗しながら前進していけばいいのです。