Hattori Yuta

服部 雄太

GOOD AID株式会社 代表取締役 薬剤師 http://good-aid.com/

略歴

薬学部卒業後、アボットジャパン株式会社、日本調剤株式会社チェーンを経て、2016年3月にGOOD AID株式会社を創業、代表取締役就任。2020年3月から、子会社であるセルフケア薬局株式会社の代表取締役も兼任。

現在の仕事についた経緯

新卒で、外資系企業のMRとして勤務した後に、大手調剤薬局に勤務しておりました。大手調剤薬局勤務時代に感じた義憤がありました。その時に感じた義憤は以下です。
「なぜ薬学部で6年間も学んで、1日何百人の患者さんへロボットのように1〜2分で投薬しなければならないのか?もっと薬剤師と患者さんがコミュニケーションを取り、地域住民の健康を守る街の保健室のような薬局が増えればいいのに。」
このような思いから、薬剤師にファーストコンタクトで健康相談ができる場所やサービスが必要と考えました。
微力ながら業界や社会により良い変化を起こしたいとも考え、GOOD AID株式会社を創業致しました。

仕事へのこだわり

新しい医療の選択肢を創造することで、生活者、社会、働き手の三者にとって価値を出し、社会に貢献出来るように、社員と共に仕事をしています。

まず1つ目は、新しい医療サービスを提供し患者様の利便性向上を図りたいと考えています。
処方せん無しで一部の病院のお薬が購入出来る「零売」という新しい医療サービスは、知らない人の方が多い状況です。
自分の症状・必要な薬が分かっている方の、必要最低限の薬をもらうためだけの受診の負担や受診の諦めを、処方箋なしで「病院の薬」が買えるサービスで解決したいと考えています。
今はその零売サービスを安心安全に広めるべく、社員一同尽力しています。

2つ目は、年々増え続ける「医療費を削減する」という志で、社会問題解決の一助になりたいと考えています。
日本は国民皆保険、自己負担3割という制度により軽微な症状でも病院を受診することが習慣づいてしまっていることが課題です。そのために医療費は今後も膨らむ一方です。
不調者が「まず病院に行く」のではなく、「薬剤師さんと話そう」と思って頂けるような取り組みを進めています。

最後に3つ目が、薬剤師の価値向上です。
あらゆる仕事や作業のオートメーション化や機械化が進む中で、処方せん通りに調剤するだけの薬剤師は、今後淘汰されていく可能性が高いです。
そのようなマクロトレンドの中で、弊社の目指す薬剤師は、不調者に対して零売を含む健康の選択肢を提案する「健康の水先案内人」です。なんでも相談出来る薬剤師となれるように進めています。

若者へのメッセージ

まだまだ私も勉強中の身ではありますが、業界の慣習や既存の考え、既存の枠に捕らわれずに、幅広い視野で物事を見ていくことをおすすめします。

私は、医療業界以外の方とも積極的に関わらせて頂くようにしており、他の業界の取り組みを自社や自分が所属する業界に取り入れることが出来ないかという視点で物事を考えています。
どのようなサービスがあれば、世の中のためになるのか、患者さんや生活者の方にのためになるのかということを常に考えています。

医療業界は特に規制が厳しい業界でもありますし、なかなか変化が少なく、変化を嫌う業界でもあります。そんな業界の中でも問題意識を持って、社会問題を解決しようという人が1人2人と増えていけば、社会はより良い方向に変わっていくと考えています。少なくても弊社の社員は、そのように、世の中を良い方向に変えていきたいという社員の集まりです。

新たなことにチャレンジしたい方、是非お話しましょう。