Hayase Toru

早瀬 徹

有限会社ライフネット湘南 代表取締役 https://www.lns.co.jp/

略歴

岡山県県立津山高等学校から、文教大学情報学部情報システム学科へ入学。同大卒業後、不動産売買仲介会社にて12年間フルコミッションのセールス、セールスマネージャーを経験。
2004年に独立し、有限会社ライフネット湘南を設立。今年で不動産業界28年目を迎える。人材教育のアチーブメント株式会社との出会いから、現在JPSA(日本プロスピーカー協会)認定シニアプロスピーカーとして成功のマスターキーとも言われるアチーブメントテクノロジーと選択理論心理学を地域に広めるべく活動中。自身の成功体験を基に研修トレーナーとしても活躍。

現在の仕事についた経緯

元々は当時、時代の走りであったゲームソフト作成やインターネットを使った仕事をやってみようと情報学部に進学しましたが、大学3年生の就職を考える時期に岡山県にある実家が火事で全焼するという事件が起きました。その建物の建て替えがきっかけで不動産に興味を持ちました。
我が家は公務員一家で、祖父から父も兄も姉もみな教職か公務についています。したがって建物の建築基準法や不動産のルールが誰もわかりません。建て替えの制限で苦労している姿を見て、一家に一人くらい不動産の専門家がいても良いのではないかと考え、不動産業界を調べることになりました。
当時バブルの最後でリクルート雑誌にはとても景気の良い事がたくさん書いてあったことも、背中を押すきっかけになりました。(但し入社時にはバブルは崩壊しており大変苦労しました。)

仕事へのこだわり

入社した会社がフルコミッションセールスの会社だったということもあり、基本的には売り上げを上げなければ生きていけない世界でした。お客様の為というより、目先の数字を出していくことが先という状況でした。
経済も下り坂で仕事以外の時間はありませんでした。もちろん同世代と比べてたくさん給料を稼ぐ先輩も多くいましたが、実は幸せそうな先輩はあまり存在しませんでした。家庭では離婚されていたり、崩壊状態、または不摂生がたたり病気になってしまう人もたくさん見てきました。
そんな中で、「一度の人生、もっと自由に自分の幸せを感じながら生きてみたい」と思うようになり、独立を決意。ただ無計画で独立した為、本当に求めた時間や経済の自由からは程遠い状況を自ら作っていました。
そこから様々なセミナーなどで学ぶようになった時、出会った人材教育の会社で初めて自分自身の人生設計や、人生の目的を考えることが出来ました。何のために独立したのか、今自分は誰の為に何故この仕事をしているのかを考えるようになり、自分の将来のビジョンや見通しを持って仕事ができるようになりました。

私の人生の目的には『出会う全ての人に感謝し、助け合える一族を作り、家庭から地域社会へ愛を与え、貢献の中に自己成長を見出す人生を歩むこと。』という土台があります。不動産を扱うものとして、まず自分自身の家庭が幸せであることが大切だと思います。お客様は幸せな営業マンに担当して欲しいはずです。
一時期は仕事ばかりで夫婦の会話もない状況を自分で作っていました。そうではなく、夫婦、親子仲良く幸せな家庭を不動産を通して築いてほしい。そんな思いで仕事に取り組んだことで、今はその気持ちが伝わり、自然とお客様のご紹介が増えました。ひたすら広告を打つような狩猟型の営業スタイルから、お客様と共に成長し、幸せの形を作っていく共生型スタイルになったと思います。
また、妻の描く四季折々のイラストをポストカード集として出版し、それを使った挨拶状やお礼ハガキなども好評を頂き、お客様と心の通じ合う営業を心がけています。

若者へのメッセージ

自分の3人の子供たちが社会人や、その準備をするようになってきて、私が社会に出た頃の価値観と今の若い世代の価値観は随分と変わってきていると感じます。さらに言うと、私の親世代は食べ物が不足していた時代なので、食というものに価値がありました。私自身は飢えることはなくても、やはりお金や物が不足していて、そこに価値を感じることが多かったと思います。
今の若い方は携帯電話も持っているし、目の前にコンビニもある。食べ物にもお金にもそんなに困っていない人が多いと感じます。だからこそ、このデジタルの時代とは言え、これからは人との絆やつながりといった目に見えない部分を更に大切にしていくことで、本当の意味での人生の幸せを手にしていくのではないでしょうか。
身近な親、夫婦、家族を最も大切にしながら、その輪を地域や社会、国家へとつなげていくことが、自分自身も周りの人も幸せになって行く道筋ではないかと考えています。
人は一人では幸せは感じられません。皆さんの本当に大切にしたい人は誰ですか?その人の笑顔が見えたらきっと自分も笑顔になっているのではないでしょうか。健康管理をしっかりしながら活き活きと人の喜びを自分の喜びとする人生を目指してみて下さい。