Hayashi Yuki

林 佑樹

C1株式会社 代表取締役 https://c1race.com/

略歴

大阪大学基礎工学部卒業。トラックメーカーに入社し、生産技術エンジニアとして東日本大震災の復興特需に応える生産性向上に貢献。その後、コンサルティング会社2社にて、製造業を中心とした大手企業へ経営・業務・技術コンサルティング。並行して、個人として、自動車レース(スーパーGT GT500クラス)チームに対し競争力強化のコンサルティング。そして、2021年4月にコンサルティング会社を設立。
現在は、レース開催事業や、5分でEVを満充電できる技術の普及事業にも進出し、日本の技術シーンの先を走っている。Podcasts番組「公道最速Radio」も配信中。

現在の仕事についた経緯

学生時代から、クルマをカスタマイズすることやクルマで走ることが好きで、ゆくゆくは、レーシングチームのオーナーになりたいと考えていました。
一方で、当時からレーシングチーム自体は儲からないと聞いていたため、何かしら、本業のビジネスオーナーになる必要があると認識していました。
学生が闇雲に事業を興そうとしても成功確率は低いと考え、経営コンサルタントのステップを踏むことにしましたが、経営コンサルタントと言っても事業会社での経験がゼロだと、「地に足のついていない評論家」のようになってしまうと考え、まずは、メーカーのエンジニアからキャリアをスタートしました。
自社設立の経緯は、当時所属していたコンサルティング会社から、自動車関係のクライアントの案件から手を引き、別の大型案件に従事することを依頼されたため、自社を設立して、その自動車関係のクライアントの案件を継続することにした、という成り行きです。

仕事へのこだわり

できない理由を並べるのではなくどうすればできるかを考えることや、やると決めたらその実現に向けて常に因果律に則り先入観を排して考えることを心がけています。また、コンサルタントになってから同僚に指摘されて気づかされましたが、「ゴールから逆算」が口癖だったようで、マイルストーンをバックワードで設定して、着実にゴールへ前進させることを念頭に置いていたようです。
一方で、目標達成のために突き進むあまり、自分に対しても、他者に対しても、厳しいタスクを課してしまう傾向があるため、特に他者に対しては、その方の置かれた状況を鑑みて、無理のない進め方にすることを心がけています。(こちらは、以前の反省から、最近気を付けている話です。)

若者へのメッセージ

現在、日本では、官民ともに(特に官が原因ですが)「ノーリスク至上主義」であることが原因で、不況から抜け出せずにいます。リスクをマネジメントする力を身に着け、相応のリスクを負える者だけが、リターンを得ることができます。
「ノーリスクハイリターン」といった話は、詐欺の世界にしかありません。ここまでなら失敗しても何とかなる、という見立てを立てた上で、積極的にトライをしていただきたいと思います。不安であれば、弊社でも相談に応じられます。
高度経済成長期と異なり、大企業も悩み迷走する時代です。そして、世界の中で日本の大企業も埋没していっています。大企業に入り、目の前の与えられた仕事を100%こなせば安泰ではなく、個々が「今何をすべきか」を考えて動かなければ、所属する企業と一緒に沈没する可能性があるのです。何をすべきかを考えるにあたっては、現在のあふれる情報の中から真実を見抜く力が必要です。
是非、世の中の因果関係を踏まえて活動していただければと思います。