Honda Minatsu

本田 美なつ

合同会社HAKUMA 代表/メンタル心理カウンセラー https://www.hakuma.online/

略歴

神戸大学 発達科学部 人間形成学科卒業。
大学生時代から教育系スタートアップで「大学生社員」として活動し、優秀プレイヤー賞・顧客価値提供賞を受賞する。
卒業後はIT系スタートアップに所属し、2年半コンテンツプランナーとして従事。BuyOutまでを経験。
その後、人材系スタートアップで再び事業グロースにチャレンジしつつ、メンタル心理カウンセラーの資格を取得し、メンタルケアサービスを扱うHAKUMAとしての活動をスタート。
2021年 Beauty Japan Oumiにてファイナリストに選出されるなど、多方面で活動中。

現在の仕事についた経緯

高校生の時に不登校を経験しました。授業を受けることができず、このまま大学進学も厳しいのかな、と思っていたのですが、「本当は諦めたくなかったものを諦めた経験を人生に残したくない」と思い猛勉強して大学受験に挑戦することにしました。朝6時起き朝4時就寝というスケジュールで勉強し努力した結果、国立大の難関である多科目受験を乗り越え第一志望に現役で行くことができたんです。
この時の経験から、「心を強く持てば人生は大きく変わる」「人の可能性は心の持ち様で大きく変わる」という教訓を得、この経験を生かした仕事がしたいと思うようになりました。
「人の可能性を開く仕組みを社会実装すること」を夢として描き、その夢を叶える手段について色々と考察した結果、ビジネスという手段が一番実現可能性が高いものに思えました。そこで、事業開発ができる人材になるためにスタートアップにコミットしつつ、今のHAKUMAの活動にたどり着きました。

仕事へのこだわり

「私を幸せにする仕事をする」が拘りです。
ただ時間を消費してお金をもらうものではなく、自分の時間を有意義にしながら経済に貢献する、という目標を持っています。
実は1社目で、仕事によって幸せと不幸の両方を味わう経験をしました。その時から、「仕事は私を幸せにも不幸にもできるから、自分を幸せにする仕事を自分で選ぶのも一つの責任だ」と考えるようになりました。
そこから、一貫性のあるストーリーを紡ぎながら、時間軸を伸ばしたときにレバレッジが効く行動を今できているのか?という観点でずっと自分のキャリアを考えてきました。
今では、私にとって仕事とは、「その時間を積み重ねることで、いつか自分が社会に価値を還元できるようになるもの」であると捉えています。
その視点で考えたときに、今自分が選択している事業、職種、環境、具体的な行動が、1年後、10年後、30年後に結実していること、は非常に大切であると思っています。この軸に沿って考え続けた結果、スタートアップ3社、自分の不登校経験を活かしたメンタルケア事業などの今の選択にたどり着きました。
今は、仕事によって自分の人生が充実している実感を得ることができ、毎日生き生きとした時間を過ごせています。

若者へのメッセージ

「やりたいことがないから、何を頑張れば良いのか分からない」という相談を受けることが多くあります。
今の時代、特に社会が目前に迫った大学生の多くが抱える悩みだと思います。個人的な考えですが、そもそも20数年生きたくらいで「人生かけてやりたいこと」なんて分からないと思うんですよね。
私の父は福祉系の公務員でしたが、来年定年を迎える今の時期になって「余生は支援を必要とする子供達のために時間を使うことにした!」と嬉しそうに話していました。
そういうものだと思います。
やりたいことがある方が珍しい、くらいに思ってそんな悩みは捨ててしまうのも一つの選択です。
自分が事柄にコミットできる環境・条件を考察してレバレッジが効く行動をし続けること、を考えると何を選択するべきか、が見えてくるのではないでしょうか。
私は10代で不登校になり、「自分の可能性をここで終わらせないように努力をする」という経験をしました。だからこそ、大学入学後に「もっと自分の可能性を広げるための努力をする」ことを億劫だと捉える学生が多いことに少し悲しさを感じたことを覚えています。
時間もエネルギーもある若い皆さんには、「何を選択すべきか」を真剣に考え、これからの人生を豊かにする行動を取り続けられるよう、是非頑張って欲しいです!