Honda Takanori

本田 隆慎

弁護士法人 本田総合法律事務所 代表社員弁護士 https://hondalaw.jp/

略歴

一橋大学法学部、京都大学法科大学院卒業。2011年12月弁護士登録。大阪、名古屋の法律事務所で勤務後、2014年3月に独立開業。2016年5月に事務所法人化、代表社員弁護士に就任。代表を務める弁護士法人は、2023年1月時点で自身を含め弁護士3名、行政書士2名が所属しており、地域の皆様にとってのベストを実現すべく尽力している。

現在の仕事についた経緯

高校時代から、生まれ育った富山県がすごく好きだったことと合わせて、独立して自分の裁量で仕事がしたい、という想いがありました。そのため、地元富山で独立してできる仕事として、弁護士という仕事がいいのではないかと思い、高校3年生の時に法学部への進学を決めました。
当時、理数科という理系クラスに所属しており、文系への転向を決めた時点で大学受験まで半年を切っていたので、かなり思い切りました。その後、想いが変わることも無く、法科大学院に進学して司法試験を受験し、弁護士の仕事に就きました。
「地元」で「独立開業」という明確な目標があったからこそ、ぶれずにここまでやってこれたのだと思っています。

仕事へのこだわり

当法人では、主に相談者・依頼者に対する関係で「私たちは、あなたと共に、あなたのベストを見つけ出して、実現します。」という経営理念を掲げ、この理念に沿って仕事を進めています。迷った時には、この理念に立ち返って判断するようにしています。
具体的に、第一には「自分にとってのベストを実現していきたい」という想いを持った方、もっと言えば、ただマイナスな感情から「恨みを晴らしたい」といった想いでは無く、今の問題に区切りをつけ、さらなる高みに向けて進んでいきたい、といったプラスの想いが感じられる方からのご相談、ご依頼のみをお受けするようにしています。
第二に、相談者・依頼者との対話の中で、常に相談者・依頼者にとってのベストが何かということを模索し、そのベストの実現に向け、法人一丸となって尽力しています。依頼者にとって何がベストかということの判断は、予想される結果が相談者・依頼者にとって損か、得か、という「経済合理性」を出発点とします。しかし仮にその依頼内容を単体で見た時に、経済合理性が無くとも、自社の姿勢を見せておきたい、経営を引き締めたい、といった想いがあれば、その想いを依頼者にとってのベストととらえて、実現に向けて尽力していきます。
第三に、弁護士個人では無く、組織として依頼業務を進めていきます。依頼者にとってのベストを実現するためには、複数の弁護士の視点だけでは無く、行政書士などの他士業を含む弁護士以外の職員の視点を踏まえ、方向性を模索していく必要性が高いものと考えています。
第四に、弁護士に限らず職員を含めて、外部の研修会や懇談会などの研鑽の機会には積極的に参加し、最善を実現するための方策の引き出しの数を常に保つようにしています。

若者へのメッセージ

私もまだまだ若輩者ですが、これまでの拙い人生経験からアドバイスさせていただけるならば、「自分という人間を枠にはめないでほしい」ということを申し上げたいです。
例えば、現代の学生さんは、それが何なのかもよくわからない「コミュ力」なるものが大切だ、と言われて、翻弄されているように感じます。
ただ、私は、学生さんがイメージされる「コミュ力」と、社会で必要とされる真のコミュニケーション能力との間には、相当な隔たりがあるように感じています。
ちなみに、私自身は、真のコミュニケーション能力とは、相手の言わんとすることを確実に理解したうえで、的確かつ簡潔に返答できる力と考えています。同様に、学生時代にクラスやサークルの中心人物であったことと、社会人として経営や営業のセンスがあることとの間にも、ほとんど関係はないと感じています。
若い方々には、どうか「自分はコミュ力が無いので、営業の仕事や、ましてや独立開業など向いていない」などと思わずに、少しでもやりたいと思ったことにチャレンジしていただきたいと思います。
人間は、自分がどういう人間かはわかりませんが、他人のことは少し見ていればどういう人間かすぐわかるものです。迷った時には、少し先輩の方に、自分がどういう人間であるのかを聴いてみるといいと思います。