大学卒業後、いずれは経営者になりたいという志を胸に、三井住友銀行へ入社しました。
銀行であれば、ビジネス、経営、お金回りなど、起業をする上で必要な知識が広く学べると考えたためです。
法人営業として5年間従事した後、2010年に地元・群馬で産業廃棄物処理業を営む父の会社「株式会社アドバンティク・レヒュース」に入り、その3年後に代表へ就任しました。
もともと家業に戻ることは考えていなかったのですが、自身の起業にかける思いを改めて見つめ直したところ、事業内容や規模等は度外視で「自分の理想とする会社を作りたい」というたった1つの思いしかないことに気づきました。
ならば、父がこれまで30年弱をかけて築いてくれた会社を預かり、より大きなうねりに変えることによって、1人でも多くの豊かさに貢献したいと思ったのです。
代表就任と同時期に、当社ATホールディングスを立ち上げたのは、当時からM&Aのご依頼が複数あり、今後同様の案件が増えるだろうと予測していたためです。
いわばM&Aの受け皿として当社を立ち上げて以降は、産業廃棄物処理に関連する企業を5社M&Aし、現在も事業会社として運営を続けています。
現在の仕事についた経緯
仕事へのこだわり
決して仕事のためだけに生きることのないよう、バランス感覚を重視しています。
経営者である以上、大切な会社や社員を守るために、やるべきことは世の中の当たり前の水準以上にこなしますが、私自身の視野が狭くなってしまうと、社員や組織にも悪影響を及ぼしかねません。
よって、常にゆとりや余白を持てるように心掛けていますし、社員にも同様の姿勢を持ってほしいと思っています。
例えば「家族」が仕事の動機である人が、仕事に熱中しすぎて、子供の大切な行事や、家族との時間を犠牲にしてしまえば、それは本末転倒になります。
しかし、人はどうしても多忙になったり、ゆとりがなくなったりすると、そういう矛盾が生じてしまいやすいものです。
だからこそ、社員全員がそれぞれに、仕事をする理由となる「大切なもの」を守りながら日々の業務に打ち込めるような、そんな理想の働き方を提供したいと常々思っています。
今後の目標
「1000人のヒーローを抱える」というビジョンのもと、一歩ずつ歩みを進めていきたいと思います。その目的のためには、さまざまな事業を展開することも方法としてありますが、しかしあくまで我々は、この産業廃棄物処理業を中心とした環境コーディネート業から軸足を移すことなく、この分野で1000人の仲間を抱えられるような魅力あるグループを目指して参ります。
異なる個性を持つ1000人が集い、全員が本領を発揮できるような集団になれれば、自ずと組織力は高まっていくでしょう。
ヒーローである社員達と、彼達、彼女達を支えるご家族のすべてに対し、人並み以上の幸せや豊かさを提供できるよう、今後とも邁進していきます。
若者へのメッセージ
今は本当に、いろんな可能性を実現できる世の中になりました。
例えば、表へ出ることが苦手な人であっても、画面を通じて人とコミュニケーションが取れたり、さまざまな表現活動ができたりしますし、昔にはなかったような職業が生まれるなど、より多様性が認められる時代になったと言えます。
皆さんには、この時代の良いところを存分に享受して頂き、自分らしさや、自分にしかない個性、能力を追い求めながら「自分自身の人生」を謳歌して頂きたいと思います。
組織に属することが性質に合うのなら会社員も良いと思いますし、個人で働いた方が本領発揮できるのなら、独立や起業も良いでしょう。
いずれにせよ、働き方や生き方が異なる人同士が尊重し、協力し合うことによって、世の中はより素晴らしいものになっていくはずです。
個人的には、皆さんの唯一無二の素晴らしい能力を、自分のためにだけではなく、いつかは誰かのために活用してもらえることを、非常に期待するところです。