立命館アジア太平洋大学で学ぶため来日。
韓国で兵役を経た後、2009年に株式会社HISに入社し、HIS創設者である澤田秀雄氏が主催する澤田経営道場にて2015年から2年間企業経営を学ぶ。
2017年「変な商社株式会社」を設立し、代表に就任。
略歴
現在の仕事についた経緯
澤田経営道場での実務研修時、テーマパークの赤字続きだったグッズ販売店に配属になりました。そこで課題と感じたのは「売れるお店には、お客様が飽きない品揃えが必要なのに、輸出入や仕入れに時間が掛かりすぎて、出来ない」ということです。
その後、要因として「仲介業者を挟むため、コストと時間が発生する」「原産地を変更するために、無駄な輸出入が起きている」等のボトルネックが存在し、それはツーリズム業界の仕入全体に共通することに気づきました。
起業したのは、この課題に対し解決の必要性を感じたこと、また、同時期にロボット式ホテルがオープンし、ツーリズム業界にはAI・ロボット化の波が押し寄せ、変革を行うタイミングと感じたためです。
仕事へのこだわり
新人時代、旅行代理店はまだアナログな方法で、作業を行うことが数多くありました。
今はどの企業も社内検索システムを導入することは当たり前ですが、当時は社内ネットワーク内の自社商品データを探す際も、フォルダを一つ一つ開くなど非効率な方法が存在していたのです。この作業には膨大な時間が発生し、社員を疲弊させていました。
私は、この課題を解決する方法は、瞬時に欲しい情報が手に入る「検索」しかないと考え、システム部門と連携を行いスタッフ向けの商品検索サイトの構築に取り組みました。結果、データを探すスピードが飛躍的に早くなり、大きく業務改善に繋がったのです。
「IT技術を使い、ツーリズム業界の業務改善・課題解決を行う。」それはAIスピーカーとロボットとの連携を行うなど宿泊施設のDX化を推進する「変な商社」の事業内容にも共通しています。
「ITソリューションを提供することで、業務を効率化し、関係する全ての人がハッピーになる。そして、それがビジネスモデルとして機能する仕組みづくりを行う。」それは、自分の大きな強みでもあり、こだわりです。
若者へのメッセージ
現在、激しいスピードで世の中が変化しています。大企業に入れても一生安泰ではありません。そのような予測がつかない時代だからこそ、「自分が本当にやりたいことをやる」「自分の価値は自分で作っていく」ことが重要だと考えています。
好きなことに全力で取り組むことで、クオリティの高いものを生み出したいという気持ち、また成果にも繋がりやすくなります。
そのために、重要なのは軸となる【自分の価値観】です。自分との対話を重ね、自分の内側から湧き上がってくる、自分が人生で何をやりたいかを見極め、そしてそれを大切にして実現していくことが重要だと思います。