Ii Takashige

伊井 隆茂

トータルFPオフィス AiAi 代表
ファイナンシャルプランナー
https://fpoffice-aiai.com/

略歴

1984年生まれ。大阪経済大学経済学部卒業。
卒業後は大手IT商社にて11年勤務の後、外資系金融機関を経て、独立開業。
現在は個人・法人向けに顧客のマネーリテラシーの向上に向けたセミナーの講師、資産形成のアドバイザーなどで多方面に活躍中。

現在の仕事についた経緯

外資系金融機関で勤めていた頃、お客様の多くから投資の相談を頂くようになりました。
当時扱える商品・サービスには限りがあり、自身でご提案できないものも、お客様にとってメリットがあるのであれば背中を押すようなご提案もしていました。

自身が提供できなくとも、顧客ファーストである事が大切だと考えていた私に、あるお客様が「あなたのやっている事、あなたの顧客の役に立とうとする姿勢は素晴らしいこと。そしてそれをよりたくさんの人に届けてあげて欲しいと思う。例え今の仕事を変えたとしても。」とおっしゃってくださいました。
それはその時担当していたお客様で、私が仕事を変える=担当が変わるという事を理解された上で、背中を押してくださったのです。
その言葉を聞いて、よりたくさんの方に喜んで頂きたいという想いで独立・開業に至りました。

仕事へのこだわり

元々私は4人兄妹の長男でした。実家は父が自営業、母は元銀行員の6人家族です。
平成7年、阪神淡路大震災がありました。父の取引先は神戸が多く、軒並み倒産してしまいました。
高校生になったころから、約7年ほど父の事業収入がほとんど無い時期が続きました。まだまだ小さい年下の兄妹がいたあの頃、母のパートと祖父が残してくれた多少の遺産を切り崩しながら生活していたと母から聞かされました。
長男だから、という両親の考えもあり、私は奨学金を借りながら大学に進学しました。しかし家に「お金がない」という理由で兄妹たちは、進学させてあげられなかったという話も両親から聞かされました。
自身も親となり、子供達に同じような想いをさせたくない。そして今の時代を生き抜く仲間である「子育て世代」の親御さん達にも同じ想いをさせたくないという想いで金融の仕事を始めました。

しかし、コロナ禍になり今一度「幸せ」の定義を考えた時に、お金があれば人は幸せなのか?という疑問を抱きました。外出が減り体調を崩された方、人との繋がりが減り精神をすり減らした方、そんな方のお話しもたくさん聞くようになりました。

私が提供したいのは、お客様の笑顔の総量を増やすお手伝いです。
お金だけでなく、「心」と「体」の健康のお手伝いやサポートもしたい。

金融の仕事はどうしても一般のお客様から「プロ」「お金の先生」といったイメージで見られる事も多いです。ですが、私はお客さまの「伴走者」でありたいと思っています。
仕事ではなく志事。生きる手段ではなく、食べる手段ではなく、生きていく上で志している事を生業とする。私にとってそれは、お客様の幸せの為に何ができるのか?何が聞けるのか?何を伝えるのか?を常に意識し、最善・最幸の提案と寄り添いをお客様にする事です。
先行きの見えづらいこの時代を、お客様のそばで、時にエールを送り、時に叱咤をしながら、共に走っていく事が、私の志事の在り方です。

若者へのメッセージ

皆さんは多大な可能性を持っています。いいえ、可能性しか持っていないと思います。
情報が錯綜する世の中ですが、それだけチャンスがたくさんあります。
何かをして失敗するのではなく、そこにあるのは「気づき」だけです。
もし失敗を仮定するのであれば、それは何も行動を起こさない事です。
チャレンジしてみて、続けてみて、工夫する。それでもうまくいかない時は、あなたにとって「それ」ではなかったのかもしれません。でもそれは限りある人生の中での気づきなのです。
まだまだ若い皆さんは私達より圧倒的に「時間」という財産を持っています。
なりたい何者かになるために、行動を、挑戦を怖がらないでください。
一生懸命なにかに向かっていく人は、その想いに共感してくれる仲間がきっとできます。
応援者がきっとできます。私もその一人になりたいと思っています。
是非その可能性に気づき、多くの事にチャレンジしていってください。