Inatomi Reo

稲富 玲雄

株式会社Say 代表取締役社長 https://new.saysay.co.jp/

略歴

大学卒業後、大手インフラグループへ入社のうえホテルリゾート部門にてセールスを担当。繊維商社勤務を経て現職へ。
現在は化粧品事業の代表取締役の傍ら、グループ会社の新規事業統括を兼務。

現在の仕事についた経緯

正直なところ流れに流されて現在に至っており、キャリアの一貫性はありません。取引先との商談時に「フットワークの軽い営業に来てほしいんだよね」という話をいただき、今でいうリファラル採用で2社目へ転職。今の奥さんとの結婚が決まった際に、彼女のお父さんが経営する会社に入らないかと打診を受け、心底驚きましたが、男性の寿退社というものがあっても面白いのではと思い、「結婚をするので退職させてください」とお願いし現職入社に至りました。
現職の主軸事業はプラスチック成型なので当然左記周辺の勉強や研修を行ったのですが、気づいたらご高齢の方向けの化粧品通販や外国籍の方を対象とした人材紹介事業をやっております。
意思を持たない川下りキャリアなのですが、今も昔もその時々の会社・業務にしっくりする感覚を持てていることはとても幸運だなと思っています。

仕事へのこだわり

人よりも「これがしたい!」といった拘りが少ない分、どんな環境・仕事も否定することなくまずは取り組んでみる、もうお前はいいよと見切りをつけられない限りはやり続けるということは、思い返すと意識しているかもしれません。
焦らずに当たり前のことを当たり前にやり続けてさえいれば、芽が出る時期に時間差はあれど、どんなものでもぽつぽつと結果が出てくるものだと思っています。
「当たり前」の基準はその人によって結構異なるものなので、対峙する組織や相手に合わせてアップロードをするようにしていますね。

若者へのメッセージ

やりたいことと自分ができること・得意なことが一致していればこんな幸せなことはないでしょうが、そんな人は案外少ないんじゃないかなと思っています。僕はそもそもやりたいことがなかったですし、自分に何が向いているのかすらもあまり明確になっていませんでしたが、組織の一員として働いてみて「これは他の人よりも楽に成果を出しやすいな」といった感覚や、さして無理をしなくとも評価されるものが何かが見えてきました。
明確な意思をもって前に前に進んでいくキャリア形成ももちろん魅力的ですが、流れに身を委ねてその時々の自分の得意を拾いながら流されていく川下り型のキャリアも、ご縁を感じてなかなか面白いと思います。
やりたいことがあるほうが美しく見えがちな風潮がありますが、なくったって十分楽しく生きていけるんだということはぜひ皆さんに胸を張ってお伝えしたいと思います。