Inoue Masaru

井上 勝

エコロシティ株式会社 代表取締役社長 https://www.ecolocity.co.jp/

現在の仕事についた経緯

私は元々不動産業に長くいましたが、エコロシティの創業者と私が不動産業に務めている頃から繋がりがありまして、駐車場会社と不動産関係も繋がりが多かったりするので、お付き合いを長くしていました。ある日、その創業者の方から「駐車場業界でやってみないか」という誘いを受けまして、この業界に入りました。
また、駐車場業界では土地を開発するという部分では不動産業界と似ている部分が多い為、不動産業界から駐車場業界への転職はあまり抵抗なく受け入れることが出来ました。
実際やってみたら意外と駐車場ってすごく奥が深いんですよ。外からの見た目だけではなく、駐車場業界の裏側みたいなものや、他には見えない様々な面白い部分があったので、それでこの仕事に夢中になってしまいました。
要は駐車場を作る時は基本的に空き地が多いのですが、空き地を持たれている個人の方から法人の方まで多種多様ですので、その中でただ借りて駐車場を経営するだけではなく、プラスアルファの何かを提供することで、ある意味その方々に「感謝してもらえるような仕事」でもあるんです。そういった方々や土地の持ち主さんにも喜んでいただけるような仕事の仕方を、我々はとても大事にしていますので、今でも相手に対する感謝の気持ちを忘れずに仕事をしています。

仕事へのこだわり

弊社のVISIONやMISSIONにもありますが、弊社はどんな時でも【クライアントファースト】でお客様第一主義を大切にしています。
私たちは、お客様にいかに喜んでもらえるかを第一に仕事をしています。従来は駐車場と言うと土地活用というイメージが多いですが、今は駐車場自体がとても重要な交通インフラになっており、DX化やlot化が進んでいるので、私は使命感を持ち、そしてすごくやりがいのある仕事だと思ってます。
駐車場はお客様一人ひとりのニーズが違うので、ただ型にはめたような仕事の仕方ではなくて、いかにお客様の要望に応えていけるか、お客様に合わせて柔軟な対応をしていけるかを私共は心掛けています。改めてクライアントファーストの考え方は、私含め社員全員で、共通認識を持って絶対的な弊社の仕事のやり方として大事にしています。
我々の唯一無二の部分として、通常コインパーキングの会社は例えば2年契約で、契約をして途中で解約するとお客様に違約金をいただくということが常識だったのですが、弊社はそれを全部撤廃しました。違約金をいただかないということはお客様に喜んでいただける様な、我々のこだわりでもあります。あとは、お客様にも様々な方がいらっしゃいますので、コミュニケーションを凄く大切にしています。
他にも、女性活躍というところにも一つ注目をしています。お客様に寄り添うという意味もあり、弊社では女性がすごく活躍してます。
営業社員の半数以上が女性社員であることや、女性管理職が半数いることなど、積極的に女性活躍を推進しております。昔は、女性の駐車場業界への参入というのは少なくて、逆にうちは不思議がられていましたが最近は他社様も含めてかなり増えましたね。(笑)
弊社の社会貢献活動として、女性が多いのでピンクリボン活動やより良い街づくりのためのゴミ拾い、災害が起こった地域への寄付をさせていただきました。トルコ・シリア地震の時には、翌々日には大使館に寄付を行いました。スピード感を持って行動することの大切さを、社員がまた認識します。
共通して言えることは、スピードを凄く大事にすること。どんな経営者でも一緒だと思うのですが、経営者は24時間、会社のことが頭から離れないので、ニュースを見ていても行動しようなど、思い立ったことはすぐ言うようにしてるんです。 忘れないうちに。(笑)
こういったことを伝えるためにも、私から社員をランチミーティングに誘って気楽に意見を話す場を設けています。
今後の展開として、弊社としては、どうしたらより社会に貢献できるかを大事に考えています。社会に貢献できなければ会社の成長はないと思ってるんです。
駐車場を増やすことで、交通インフラを支えられるような、更には社会貢献ができる会社にしていきたいと考えてます。

若者へのメッセージ

私はよく営業社員を集めて「お金と時間どっちが欲しい?」って聞くんですけど、「お金が欲しいです。」っていう人と「僕はお金はそこそこで良いんで、時間が欲しいんです。」と言う人、どちらもいるんです。どちらが良いということではないんですけど、今の社会って凄く恵まれていて、生きていることに対する危機感って凄く失われてるような感じがしています。自分の可能性に挑戦する、そういう若者がもっといてもいいんじゃないかなと思うのです。
私は自分の中で乗り越えられない壁は絶対ないという思いで仕事をしています。今の若い人たちは「もう無理です」と簡単に言うことが多い印象です。私も若い頃から様々な壁にぶつかり、学んできてどんな高い壁でも一歩ずつ上がっていけば超えられると体感してきましたので、今の若い人たちに感じてほしいですね。自分自身がやりたいことをしっかり持って、そのゴールを常に自分の中に持ち続け、ただ目先だけで動いてしまいがちというのは、正直もったいないのかなと思います。
大きな壁にぶつかる事もあるかと思いますが、時間は常に流れています。だからその時間と同じく課題が100個あったら1個ずつやっていけば終わるだけの話なので、どんな壁も乗り越えていって欲しいですね。今の若い人たちには自分自身を見失わず大きな挑戦していくことを期待しています。