Ishigami Mei

石守芽以

Confinkle Business Studio合同会社 代表 https://confinkle.com/

略歴

早稲田大学文学部卒業。
某大手コンサルティングファーム、外資系自動車メーカー等を経て、2021年に独立。
現在は経営・人事コンサルタントや心理カウンセラーとして多方面で活躍中。

現在の仕事についた経緯

チームで活動できること、人や企業が目標を達成するまでのプロセスに関われることに魅力を感じて、新卒でコンサルティングファームに入社しました。学生の頃に空手部に所属しており、特に団体戦が好きだったことが影響しています。チームメイトと一緒に目標に向かって練習を重ねて、個人戦とはまた違う充実感や達成感を味わっていました。
2社目のコンサルティングファームで管理職になり、コーチとして後輩のキャリア相談にのったり、クライアント企業のメンター制度をつくったりする中で、悩んでいる相手にどのような言葉をかければ良いのかという難しさを感じ、カウンセリングについて学びたいと思うようになりました。
独立のタイミングで産業カウンセラーの資格を取得し、今は業務コンサルティングと心理カウンセリングの双方からビジネスパーソンをサポートしています。

仕事へのこだわり

仕事に限らないと思いますが、「人にされて嬉しかったことは自分もする、嫌だったことはしない」ということです。
例えば、先輩や上司がチームとしての成功を個人に還元して評価してくれて、失敗は個人を責め立てずにきっちり責任を取ってくれる。メンバー全員のプライベートの時間を大切に考え、できるだけ残業をしなくて済むように進捗管理をして、家族や友人との約束を守れるようにしてくれる。このような姿勢は見習いたいですし、チームメンバーとの信頼関係につながると思うので、意識しています。
一方で、不信感を抱かれることはしないようにしています。例えば、何も言わずメンバーを試すような行為は実力を知るために必要という考えもあると思いますが、試されたと知って私と同じように嫌だと思う人もいるかもしれないので、他の方法を考えるようにしています。
子どものときに言われることですが、人にしたことが自分に返ってくる、というのは本当なのだな、と仕事で実感することが多いです。立場に関わらず相手を尊重する方は周囲からサポートされてチャンスに恵まれやすい印象ですし、一つひとつの行動が将来につながっていると感じます。

もう一つ意識していることは、「定期的に自分を労わる」ことです。
私のメンタルコントロールに必要不可欠なもので、家族や友人とおいしいものを食べるとか、マッサージを受けるといった時間です。リラックスして人と話したり考えごとをしたりすると、だんだん日々の悩みごとが小さく感じられるようになります。
これまで、ネガティブなことを考え続けて状況が良くなったことはない気がしますし、気持ちが後ろ向きになっているな、と思ったら楽しみな予定を入れるようにしています。

若者へのメッセージ

仕事とプライベートを分けようと思っても、気持ちの面で切り離せないときもあると思います。例えば仕事で嫌なことがあれば、家でも考えてしまうとか、モヤモヤしてしまうこともありますよね。それは自然なことですし、どのように処理するかは人それぞれだと思います。
私自身、仕事の人間関係で悩んだとき、「会社は学校じゃない。上司は先生じゃない。人間関係も仕事のうち」と自分に言い聞かせて、なかなか人に相談できないときがありました。このような経験から私が言えることは、自分ひとりで考えても気持ちが晴れないときは、家族でも友人でもカウンセラーでも良いのでコンタクトしてみてください、ということです。話して解決しなくても、別の考え方を知ることや自分に味方がいると思えることで気持ちが軽くなるなら、意味があると思いませんか。話すことで整理ができたり、何が引っ掛かっているのか気付けたりする場合もあります。大切な1日を少しでも気持ちよく過ごすために、不安や悲しみ、焦りなどを軽減する方法を身につけられたら、何かと便利なものですよ!我慢するとか目を背けるのではなく、「私はこれをすれば楽になれる」というものを見つけてみてください。会話でも運動でも、食事でも良いですね。自分の機嫌を取る方法を知っておきましょう!