福井大学教育学部を卒業後、地元で31年間小学校教師として勤める。
子どもたちの「自己肯定感」を育むために、2000年から独自の方法「宝物ファイルプログラム」を実践。その模様は、地元NHKで二度にわたってドキュメンタリー番組が組まれる(北陸スペシャル「ファイルで見つける自分の長所」25分番組、福井夏季特集「自分大好き 友達大好き~服間小5年生の宝物~30分番組)など、簡単なのに効果抜群な手法が話題となり、全国の教育委員会、PTA、さらには企業や一般の方からも講演・講座の依頼が相次ぎ、参加者は70000人を超えている。マスコミ出演も多数。
2019年9月から1年間、公益財団法人シーセフが運営するカンボジアの小学校Ciesf Leaders Academyで教鞭を取った。
また、2020年からは鯖江市と2021年には敦賀市と国連のSDGs共同事業に講師として協力している。2021年から教育立国推進協議会(下村博文 元文部科学大臣・政調会長が会長を務める会で国会議員170名、民間人90名が参加)の発起人として活動を行っている。
略歴
現在の仕事についた経緯
「宝物ファイルプログラム」を始めると、自信が無かった子が体育大会の応援団長に立候補したり、友達と喧嘩ばかりしていた子が仲良くなったり、保護者から「あれほど反抗的だったうちの娘がピターッと反抗しなくなりました」と感謝されたりしました。
それを目の当たりにして、このプログラムを世界に広めるためにはエビデンスが足りない。効果を科学的に証明して英語論文にして発表しようと思い立ち、大阪大学大学院を受験して合格。教師を退職しました。
そして、子供達を元気にするためには、子供達の保護者、それからその保護者が働く会社の皆さんの自己肯定感を高め、お互いを認め合う世の中にする必要があると考え、大人版のプログラムを開発するとともに会社を立ち上げました。
仕事へのこだわり
小学校教師時代はとにかく何事にも一生懸命でした。叱るのも褒めるのも。子供達と一緒に色々なことに挑戦してきました。小学校三年生で全員逆上がり。水泳は、4年生で25m、5年生で50m、6年生で100m全員でとか。県名・県庁所在地を全て漢字で書いたり、百人一首100枚覚えたりしました。
同僚の間でついたあだ名が「炎の岩堀」でした。子供達には「自分には無理だと思ったことでも、努力すればできる」ということを学んでほしかったのです。
その時の子供達の成長から、「子供には無限の可能性があること」「どの子にも必ずいいところがあること」を学びました。この経験は、今の仕事にも大変役立っています。
弊社では、クライアント企業の社員の皆さんの自己肯定感を高め、コミュニケーション力をアップする大人版の「宝物ファイルプログラム」を提供させていただいています。「自身の無い社員を何とかしたい」「ぎすぎすした職場を何とかしたい」「社員のみんなに心から幸せになってもらいたい」という理由で選んでいただいています。そこに会社の願いが込められているのです。その願いに応えるべく一生懸命講座をさせていただく。その際は、子供だけではなく「大人にも無限の可能性があり、どんな人にも必ず良いところがある」を肝に銘じています。
ありがたいことに、「社員の心の中に眠っていた熱と誠が一気に噴き出したようです!」「以前とは全く別の会社になりました!ありがとうございました!」「上の立場の者たちの笑顔と良い効果がまるでシャンパンタワーのように降り注いでいます!」というような感想をたくさんいただいています。今後も、企業様の信頼に応えられるように日々精進して参ります。
若者へのメッセージ
~自分のことが好きではないという若者へ~
私は、今でこそ「自分のことが大好きです」と言えるようになりましたが、若い頃は自分のことが大嫌いでした。色々な経験を経て、少しずつ少しずつ自分を認められるようになって今があります。昔の自分と今の自分を比べると、外見は同じでも中身が全く違います。一言で言うと、生きているのが「楽」になりました。自己肯定感が低いことは悪いとは言いません。ただ、私は、生きているのが苦しかったです。
どんな人にも必ず良いところがあります。自分の良いところに早く気づいて自分を認め、自分を許し、少しでも楽に、少しでも楽しい人生を送っていただきたい。そう願うばかりです。