Kanematsu Takuya

兼松 拓也

株式会社トリニティー 代表取締役 https://www.office-trinity.com/

略歴

1977年11月12日生まれ。中京大学文学部心理学科を卒業後、教育関係や通信関係の会社に勤め営業職に従事。
セキュリティを通じて嫌な思いをする人を減らしたい、もっと平等な社会を実現したいとの想いから、2006年、愛知県名古屋市で株式会社トリニティーを設立。防犯カメラの設置に1000ヶ所以上携わる。
最初は仕入れて売るだけの小売スタイルだったが、現在は、製造から施工のD2C仕組みづくり、AI・IoTシステムのソフトウェア開発に従事する傍ら、セキュリティコンサルタントとして顧問業務も行う「一気通貫のセキュリティ会社」の代表として活動している。

現在の仕事についた経緯

元々会社員として、ネットインフラやビジネスマシンの営業に携わっており、独立開業できる業界を探していました。その際に「世の中の為になること」を理念として考えており、ご縁もあってセキュリティ業界に足を踏み入れることになりました。
セキュリティ業界は、ニートだった時代に培ったWebマーケティングのスキルを活かせる分野であると感じたこと、そして何よりも社会や人のために貢献できる分野であると感じたため、この分野で起業することに決めました。
起業してすぐに、セキュリティというカテゴリーの中でも「防犯カメラ」という分野には広がりがあると感じ、事業を防犯カメラに特化することを決意しました。
弊社は防犯カメラを売るだけの会社ではなく、市場調査から製造、エンドユーザーへの直接販売までD2Cで行えることが強みであり、最後まで自社で完結できるため、顧客が求めるものをより正確に提供することが可能です。
2010年代は、プライベートブランドの防犯カメラ製造、カメラの故障を通知するIoTシステム、映像をトリガーにしたAI検知システム等を次々と発表し、現在もステークホルダーの皆様に支えられながら順調に売上を伸ばしています。
これは顧客と直接つながることで真のニーズをつかみ、困っていることを解決するソリューションを提供し続けてきたからこその結果です。
弊社があることで世の中の犯罪率が1%でも下がって、「安全な世の中」が創られていけば、これ以上ない喜びと弊社が存在する意味になると思っておりますので、今後もこの姿勢は続けていきます。

仕事へのこだわり

私の仕事へのこだわりは、『あまりこだわりを持たないこと』です。
この考えは私が会社員だった新人時代から大切にしているこだわりでもあります。
特に最初に何かを始める際にはこだわりを一切捨て、実際に経験している先輩方の教えを何でもやってみる姿勢が重要だと考えています。
例えば、お客様に対し、良い仕事をしようと思うとスピードが遅くなることが往々にしてあります。しかし、会社としては利益を追求しなくてはいけないので、スピードを求めます。相反するこの2つのバランスをどう取るか、進めながら考える、というのが大事になってきます。
ここに自分自身のこだわりをいれてしまうと仕事のスピードも遅くなり、結果も生み出しにくくなると思っています。
また、会社では、自分の意見が通りにくい場合もあります。それがなぜ通らないかはいくつかのフィルターがあるからです。入社して日が浅かったり、普段の態度が悪かったりすると、せっかく良い提案をしても通りにくくなります。逆に、良い仕事をスピード感をもって遂行できる人の意見は、そこまで良い提案でなくても受け入れられる可能性が高くなります。仕事は人との関わりの中でしか生まれないので、人間関係はとても重要です。
これは経営を始めてから大事にしていることですが、私自身感情に任せて怒ったりすることは一切しないことを心がけています。心をいつもニュートラルにしておくことです。感情に任せての言動や行動は、状況をさらに悪化させますし、従業員の成長を止めてしまうことにも繋がります。
人がいてこその会社経営ですので、人を大事にすることや多様性を受け入れる姿勢は今後も大切にしていきたいと思っています。ここは私のこだわりかもしれません。

若者へのメッセージ

自分のやりたいことと、世の中のニーズがマッチする所に、この世界での自分の存在意義があります。まず、自分が何をやりたいのかを明確にすることが大事です。もし無いのであれば、いろいろな事にチャレンジして、自分を知るところから始めるのがいいと思います。
そして、自分がやりたいこと、やれることの能力を高めていってください。この世界でその能力をどう人のために役立てられるのかをじっくりと考えることです。これは自分だけでは解決することが難しい場合もあるので、誰かに聞いてもいいでしょう。自分より能力の高い人に聞けるチャンスがあれば、どんな場所にでも飛び込んでいって聞くべきです。
『何をやるか』が決まったら、10年は頑張ってください。良いことも嫌なこともひっくるめて10年頑張れたら、その時あなたには、自信や経験とともに、本当の人脈が備わっています。そこからがスタートです。まずは自分のために仕事をし、いつか人のためになる仕事をしてください。

REPORT

兼松代表のお話を聞いていると、周りにいる仲間の皆さんをとても大切にされている姿勢が伝わってきました。
ご自身が常に謙虚で、社員様のことを第一に考えているからこそ、良い仲間が集まり、素敵な会社・サービスが生まれてくるのでしょうね。
「兼松代表のもとで働かれている社員様はとても幸せだな」と個人的にも思いました。
組織としてより深い繋がりを築きつつ、今後もさらに大きく成長していって頂きたいです。